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シトロエンのハイドロオイルLDSのゴム部品への攻撃性は……

RS-UNOの星野です
 
シトロエン車には年代によりLHMとLDS、2種類のハイドロオイルが使用されています
C5登場以降はLDSでそれ以前のハイドロシトロエンにはLHMが使われています
 
いずれもオイルシールやゴムホースに対して、攻撃性が強いと
以前にもご紹介したことがあります
ホースもシールもカチカチに硬化して割れたり密閉度が悪くなり
また、クラックが入って漏れることもあります
 
ハイドロ系の作業時に手に付くこともありますし、最悪は浴びることもあります
経験上そんなときにLDSの方が「ヒリヒリ」とまではいかないまでも
皮膚に違和感があり、より攻撃性が強いように感じます


そんなLDSですが、C6の場合、フロントショックの高圧ホースジョイント部から
オイルが漏れてきます。そこのシールの弾力性がなくなり、漏れ出すのです
 
漏れると下のお皿を伝ってバンプラバーがオイルを吸収してため込み
ショックの上下動でオイルを排出します
漏れが多いと、様々なところを伝わって下に落ちてきます
 
 



今回のC6の場合はタイヤを新調して1か月後に異変に気付きました
タイヤ内側のサイドウォールが盛り上がって、LDSがダイヤとホイールに
漏れ伝わって付着していました
 
当初は漏れたLDSの影響とは思わずにミシュランに相談しました
ミシュランではそれが製造上の問題なのか否か、製品保証の対象となるのか
専門部署で調査してくれます
その結果わかったのが、LDSがタイヤに付着したことで、タイヤがオイルを吸収し
変質したサイドウォールが盛り上がってしまったとのことでした
 
いままでLHMがタイヤに付着した事は何度もありましたが
それによってタイヤを傷めたことはありませんでした
私の見解としては、LDSはゴム類への攻撃性がかなり高いと思います
 
結果として、今回のタイヤの変質は保証の対象とはなりませんでした
 
以前はハイドロオイルが漏れたまま乗り続けられる方たちがいて
足しながら乗れば問題なく、オイルも新しくなるなんて言っていましたが
それはまったくの間違いです。単に愛車をご自身で傷めているだけです
 
オーナー様もハイドロオイルの漏れには、より気をつけていただきたいと思います

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