’86欧州仕様と’80ディーラー車、2台の930ターボの路上復帰を進行中!
メッツスピードの鞍貫です。
本日は1986年と1980年、2台の930型ポルシェ 911ターボの路上復帰作業を同時進行で行っています。
赤の’86ターボはヨーロッパ並行輸入で10数年不動、メタリックカラーの’80ターボはディーラー車でこちらも10年近く不動。
手強い2台が偶然にも同時に入庫いたしました。
2台ともまずはエンジンが掛かるようにすることが大前提。
お客様と予算の擦り合わせを行い、整備内容を決めていこうかと考えています。
’80年ターボの方は、触媒ではなくサーマルリアクター(二次空気供給装置)が付いています!
排ガス浄化装置として触媒が台頭する以前の自動車メーカーの苦肉の策ですね。
ファーストステップ作業的にはタンクの錆確認、K-JETのフューエルホース全交換、フューエルデスビの分解清掃、燃料ポンプ点検、
ここまでやってから燃料のシステム圧力の点検、必要であれば各制御部品を点検、調整していく流れです。
K-JETは燃圧が肝です。
少しでもバランスが崩れていたり、燃料圧力が足らなくても基準のCO/HC値が出なくなります。
当社でも930K-JET車は数十台燃料ホースの全交換作業を施工してきましたが、どの車両もホースの硬化、ひび割れが起こっていました。
通常のD-JETモデルの倍くらいの燃圧で制御しているK-JETは極小のクラックでも高圧の燃料が噴霧器の様に噴出します。
走行中ならば引火しかねません!
今回の2台も交換歴がなさそうな、とても古いホースが付いていますので、安全面も考慮して交換させていただきます。
新しいホースはおそらく部材が変更されて、合成燃料(ET10)にも対応しているものだと思います。(思いたい!!)
余り良くはないガソリン事情ですが、心配の種が少しでも減りそうな気がしています。
まだ路上復帰も作戦会議段階ですが、これからじっくり作業をすすめ冬時期前には2台とも路上復帰させてあげたいと思います。
強力なヒーターを持つ空冷911シリーズ、冬場は車内ヌクヌクで気持ち良くドライブ出来るシーズンですよね!
頑張って作業進めさせていただきます!
MET’S-SPEED(メッツスピード)
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