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CFRPドライカーボンにも様々な仕様バリエーションがあります

MT-DRACOの高田です。
 
先日のジャパンミニデイ会場でも注目を浴びました
CFRPドライカーボン製のパーツ。
 
しかしながら、そもそもウェットカーボンとの違いを
理解しておれれる方はとても少なかったように思います。


一見すると同じように見えますが、ウェットカーボンと
ドライカーボンは別物です。
 
ウェットカーボンは強度・剛性共にFRPとほぼ一緒と
考えて良いと思います。
したがって製作のための元型も非常に安く、製作設備にも
それほど費用が掛からないので、手先の器用な方ならば
DIYでも製作が可能です。


一方、CFRPドライカーボン製作のためには
オートクレーブほか高額な設備が必要となります。
 
量産メーカー向け製作がメインのKEPLAさんでは
億単位を超える設備を所有されていますが、
通常のアフターマーケット向けパーツの製作では
採算的には厳しいといえます。


プリプレグカーボン素材に関して、平織に次いで
一般的なのが3K綾織(1束あたり3000本の炭素繊維を使用)。


MT-DRACOのドライカーボン・ボンネットでは一般的な綾織カーボン
1枚貼り込みに対して、バイアス方向にセンターでシンメトリーに
貼り込んだ仕様をご用意していますが、これは相当の熟練度がないと
製作できません。
 
また、最近は3Kの他に織り目が大きい9-10Kも使用しています。


そしてトップカテゴリーのレーシングマシンなどに使われる開繊織は
通常は丸い炭素繊維の糸をより細かく・薄く開いた開繊糸を用いており
炭素繊維に樹脂が均等に浸透するため、より軽く機械的特性も向上しますが
張りが強いため型への貼り込みの難易度が高く、作業には高い熟練度が要求されます。


開繊織のドライカーボンは市松柄のようになっており、
小柄と大柄の2種類を使用しています。


我が8ポートミニに装着の<TC-SPEC>究極の開繊市松大柄と3K綾織バイアス
シンメトリーの組み合わせ。
 
プリプレグカーボン貼り込み前の型の磨き作業は
通常の20倍以上となる約6時間かけての作業となります。
製作者のKEPLAさんも驚愕の仕上がりに大満足の仕上がりです。




裏面は3K綾織です。



クラシック・ミニ用でこれほどの品質のCFRPドライカーボン・ボンネットは
世界中探しても他には見つからないと思います。
 
このクオリティは純粋に私自身純粋に欲しい!
そんな想いで製作した美術工芸品レベルなのです。
 
とはいえ、多くの方はそこまでのモノは求めていないと思いますので
コストパフォーマンス重視のウェットカーボン仕様と
FRP製もラインナップ。
 
次は3K綾織バイアスシンメトリーを製作しておりますので
詳細は遠慮なくお問い合わせください。
 
いずれも軽いだけではなく(ノーマルの1/3以下)
純正ボンネットと同じフィッティングにて使用できますので
純正と完全に置き換えることができるパーツです。
 
ミニをドライビング中、フロントウィンドウの鼻先に
チラリと見えるカーボンボンネット。
ふっふっふ、たまりませんデス。
 
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080-6689-9950

MT-DRACO(エムティ・ドラコ)

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