B5型シトロエン C4 20年経っていろいろ(2) コンプレッサー交換とATリフレッシュ
RS-UNOの星野です。
20年が経過したB5型のシトロエン C4、
エアコンの吹き出し口の切り替えフラップの修理を行いましたが、
実はその他にもお預かり直前にエアコンが冷えない不具合が発生、
そして入庫当日、弊社に到着する直前にオートマチック・トランスミッションに
変な症状が出たとご報告いただいておりました。
エアコンのスイッチをONにしても、コンプレッサーのクラッチが
接続されず(いわゆる「カチン」という音がせず)冷えません。
エアコンのガスは適量、スイッチONで信号も出ていて、
コンプレッサーのカプラーにも電源は来ていました。
これはコンプレッサーの寿命ということで
コンプレッサーを交換しました。
コンプレッサーの交換前、冷間でのエンジン始動時に「キッキッキッ」と異音も発生。
コンプレッサーのベルトが掛かっているテンショナーも交換しました。
エアコンの吹き出し口温度は5℃以下まで下がり、冷え冷えです。
そして続いてオートマチック・トランスミッションの症状を
確認するためにテストドライブ♪
30分ほど走ると症状が出ました。
AL-4型のATによくある症状ではなく、信号待ちで停車すると
1速に落ちなくなる症状で、信号が青に変わりアクセルを踏むと
そこで「ドン」というショックとともに1速に落ちます。
こちらのC4は9万kmほど走っているので、ATのソレノイドバルブ
2本とともに不具合の原因となっていた部品も交換することにしました。
この症状はAL-4オーナー様の多くが体験している
シフトアップ/ダウン時のショック症状で
内部のソレノイドバルブ2本を交換しますが、
実はそれだけでは解決しません。
ラインのシール2個も交換します。
このシールは意外と交換されていないことが多いようですね。
1速に落ちにくくなったり、落ちなくなったりする症状は
エレクトロバルブが原因です。
バルブボディのサイド部にエレクトロバルブが6個ついています。
このバルブがシフトスケジュールを変化させています。
シフトスケジュール表から関係している4/3/2番の合計3個を交換しました。
私は各バルブの交換前にATフルードを交換してAT内部を
キレイにしてからの交換をオススメしています。
交換すべき部品を全て交換し、あらためてテストドライブに。
症状も出なくなり滑らかに変速、快適になりました。
AL-4は決して悪いミッションではないと思いますよ。
あっ、燃費は悪いか……
RS-UNO(有限会社アールエスウーノ)