羽鳥鈑金塗装工業所のハトリです。
　
実は2年前から入庫のご予約をいただいていた、ランドローバー・レンジローバーイヴォーク。
車検整備でお預かりとなりました。
　
こういう新しめの高級輸入車はディーラーさんや専門店さんにお任せするのが
一番早くて確実だと思うのですが、お客様に頼られると……がんばります。
　
で、いきなりヘッドライトが片方点灯しない……ってイヤな予感しかしない。

このクルマ、フロントバンパーを外さないとヘッドライトが外れない
ということで、バンパーを外し始めると、お約束のようにフェンダーガーニッシュを
留めている樹脂クリップが壊れました。再使用が難しいタイプのようです。
　
そこで部品商さんに「クリップを10個お願い」と注文。
先日、BMWのクリップで1個60円なんてのがあったので、
アレ？ 思いのほかお安いのねって、その感覚で頼んだら

「1個760円也！」
10個頼んで7600円でした！　わぉ！　よくある感じのクリップなのに〜とビックリ！
でもね、輸入高級車ブランドのクルマですから、そのくらいは当たり前。

ヘッドライト不点灯は球切れでした。交換した左側が明るいですね。
もちろん、この後右側も交換しましたよ。
　
　

そしてファンベルトの交換。
これがまた、くじけそうなほどに大変でしたが……頑張りました。
これで、次にはもう少し早くできることでしょう。

今回の車検整備ではタイヤ、プラグ、ベルト、ヘッドライトバルブ、バッテリー、
エアフィルター、エアコンフィルター、ワイパーブレードにオイル交換と
消耗部品の交換てんこもり。あ……室内灯の調子も見なきゃ
　
ということで、良き工具に助けられつつ良いところまで来ました。
　
　
そして点検・整備も完了し、さぁ車検に出発だ！ とクルマに乗り込むと……

メーターパネルに赤いビックリマーク！

「ギヤボックスガコショウシテイマス」ってなんだ？
そんなところ何にもしてないよ……これじゃあ車検取れないよ！
　
どうやら整備をしたら、壊してしまったらしい……
ということで、原因を探っていきます。
　
今回作業したのは、フロントバンパー＆ヘッドライト脱着でのバルブ交換。
ファンベルト交換、エンジンオイル交換、バッテリー交換、エアフィルター交換、
エアコンフィルター交換、バッテリー交換と、ステアリングに直結する
不具合が出るような部分はイジっていない。
　
となると、気になったのがバッテリー交換時に何か起こったか？
もしくはエアコンのキャビンフィルター交換時にヒューズボックス付近で
ガサガサやったからか？
　
こういうときは秘密の整備とらの巻を開く……と、
「イヴォークは電動パワーステアリングの予備電池があり、
電池切れを起こすとエラーが点灯する」
とあるではないですか！

ということで、そのバッテリーが搭載されているところを確認。
エアコンのキャビンフィルターの近くでした！

パワステ予備電源のバッテリーを外してみると……配線がつながっていない。
どうやらエアコンフィルターを脱着する際に端子が外れてしまったらしい。
　
このエアコンフィルター、ちょっと無理しながら入るタイプなので
脱着時に配線に触れて端子が抜けてしまったようでした。
ロックもなく差し込みだけの配線もどうかと思いますが……

配線を繋いでバッテリーを定位置に取り付けて、エンジン始動。

消えました！
でも、このパワステの電池がダメになると、交換しなくてはいけないらしい。
と新たな知見を得たわけです。本当にクルマはメーカーやモデルが違うと
それぞれわからないことばかり。ひたすら勉強ですね。