エックススタイルの外崎です。
　
各部のリフレッシュを承ったアウディ A4 AZK STS55。
その名の通り世界限定55台で製作されたチューンドカーで
日本へ導入されたのはわずか10台という稀少モデルです。
　
北海道にお住まいのオーナー様が長年愛用されているクルマですが
なんと48万kmを走破され、様々な不具合も出てきました。
　
そうしたこともあり休眠状態にあったのですが、どうしても直して乗りたい
との強いご希望で、部品の入手の可能性などを探っていました。
そして作業のメドも立ってきたため、ついにリフレッシュ計画にGOが出ました。
　
　

AZKの特徴的なフロントバンパーは外れていますが、
これは現在、鈑金屋さんで補修中です。
　
エアコンの修理ではエバポレーターやコンデンサーなどを交換する予定です。
当初、エバポレーターの修理も考えていたのですが、技術的に難しいとのことで断念。
純正品はすでに生産終了でしたが、アメリカで新品を生産しているメーカーを発見、
関係業者さんの協力もあり、無事入手することができました。
　
　

走行時に足まわりから異音が出ていましたので
ショックアブソーバーやアーム類を交換します。
フロントは部品が見つかったのですが、リアは
現在探しているところです。

北海道で乗られているということで、ボディのサビも気になりますが、
以前に一度大きく手を入れられており、フロアの状態は良好です。
しかしながらリアフェンダーの内側やリアドアの下部の腐食が進んでいたので、
サビの修理も実施します。
　
　

エンジンは近年に手を入れた事もありとても快調ですが、
鋳鉄製のエキマニにクラックが入っており、
溶接で補修を行います。
　
　
稀少車ということを別にしても、部品の入手が難しい年代のクルマですが、
粘り強く探すことで、多くの部品が見つかったのは、まさに奇跡でした。
これからじっくりと作業を進めていきます。