RS-UNOの星野です。
　
何度か車検や整備で入庫していただいている
シトロエン C4ピカソ 1.6 HDIの6MT
もちろん、正規輸入ではございません。
　
オーナー様は週末に都内から長野ご自宅に帰る
週一回のロングドライブな通勤でございます。
昨年10月に都内の家に帰る途中、エンジンフォルト警告灯が点いて
不調になりました。
　
なかなか加速ができなくなりましたが、症状が出たのが夜遅くで
なんとか帰り着いたとご報告いただきました。
その前にも何度か予兆はあり、フォルトの点灯と消灯を繰り返していました。
　
11月末にお預かりして、長期入院です。

診断ではエンジンマネージメントにP0271のフォルトコードで
インジェクター4番の配線ショートと出ています。
　
細かく見ていくと、4番インジェクターの噴射が0です。
全く燃料を噴いていないので、3気筒状態でした。
　
ディーゼル車にインジェクターの問題は切っても切れません。
一説では街乗りを避けて高速走行をしていればインジェクター問題は
起きないとも言われますが、そんなことはないという一例です。

ディーゼルは詳しくないし実績もないので
診断結果をもとに対応していくしかありません。
配線に問題はないので、4番インジェクターの交換になりますが
走行距離が12万キロを超えているので、インジェクター4本とも交換が
最良の対応になると思います。
　
ディーゼル車のインジェクターは定期交換部品と考えるべきだと思います。
中古車での購入をお考えの方は、過去の交換歴にもよりますが
購入時にインジェクター全交換を含めた予算を組むことをおすすめします。
　
このピカソのインジェクターは1本7万5900円ですので、4本で30万円を超えます。
インジェクターが不良になると、今まで稼いだ燃料代が一気に赤字に転落します。

各補機類を外していくと、インジェクターとご対面です。

不良のインジェクターです。

4本全てのインジェクターを交換します。

インジェクター交換後、各インジェクターに記してあるコード番号を
入力する必要があります。
　
そしてインジェクターの設定をするために走行しながら
プログラミングをして作業は完了です。
　
絶好調でお返しできました。