ストリートライフの吉野です。
　
「手に入れたランチア・デルタをしっかりと仕上げてから乗り出したい」
オーナー様のそんなご要望で各部の徹底リフレッシュを承った、こちらのエボ2。
お時間をいただきましたが、機関に足まわり、外装など、かなり仕上がってきました。
　
　

整備の完了したエンジンルームは、新しい結晶塗装のカムカバーに目が行きますが
『いかにもやり直しました！』感が出ないよう、しかし古ぼけた感じにならないよう
あらゆる部分を分解し、洗浄し、磨き、必要ならば塗装をして丁寧に仕上げました。
　
　

専門の業者さんでリフレッシュした純正ホイールも仕上がってきました。
　
デルタ・エボ2のホイールはタイヤサイズや張り出し具合の関係もあり、
けっこうリムをガリッとやってしまいがちです。
　
また、品質の問題なのか歪んだりクラックが入っているものも多いので、
ホイールのリフレッシュ時には、キッチリと修正した上で、下塗りに
強固な塗膜の粉体塗装を行い、その上で上塗り、クリア、コーティング
といった手順を踏みます。
　
　

今、私がやっている作業はメーターパネルのメンテナンスと電球交換。
…なんですが、明るいLEDに打ち替えて完了！　というワケではなく
オリジナルと同じ電球で全て交換していきます。
　
これも電球を新しくするだけでは、新車時のような雰囲気は取り戻せません。
全ての電球のソケットやメーターをテスターで測り、導通や抵抗値などを確認、
必要に応じてソケットや端子、配線の清掃や修正、場合によってはバッテリーからの
配線の引き直しなどを行って、オリジナルのメーター照明の雰囲気と
メーターの動き・機能を取り戻します。
　
ここまでやっても恐らくほとんどのお客様は気付かないとは思うのですが
どうしても手を抜きたくないんですよね。