BYDダイナスティ 元アウディのヴォルフガング・エッガーが描く電動SUV 上海
公開 : 2017.04.19 11:05 更新 : 2017.06.01 00:23
中国のBYD社は、ダイムラーとEVブランドを立ち上げるなど環境対策に力を入れています。昨夜発表された「BYDダイナスティ」は、元アウディのあの方がデザインを担当。上海からのレポートをお届けします。
ヴォルフガング・エッガー 新作に込めた想い
電気自動車のソングEV300、プラグイン・ハイブリッドのソングDMとともに発表されたのが、このダイナスティである。目指すところは、BYDが見据える地球温暖化対策の筋道を明らかにすることで、これは昨年のC40(世界大都市気候先導グループ)気候変動会議の場で同社が示した方向性を具現化したものだ。
BYDの王伝福総裁は、「電動化というトレンドは避けがたいものです。それでは、次なる成長は、どの分野になるでしょうか? それがコンシューマー・ビークルであることは疑いの余地がございません。その多くがプラグイン・ハイブリッドとなるでしょう」と話している。
ヴォルフガング・エッガー 新作に込めた想い
ダイナスティは、新デザイン・ディレクターを務めるヴォルフガング・エッガーの作だ。元アウディのチーフ・デザイナーであった彼は、大型SUVに、スロープしたルーフラインを織り交ぜて、足もとを大径ホイールで飾った。注目は、EVとしては珍しい、存在感ある大型グリルである。
エッガーは、「このコンセプトは、BYDのコンシューマー・ビークルがエキサイティングであることを示しています。ドラゴンにインスパイアされたデザイン・キューは、この国の豊かな文化的背景を取り入れたものです」とコメントしている。
上海モーターショーでは、このクルマのほかに7シーターのソングが登場する予定だ。