トヨタ・アイゴ フェイスリフト版に試乗 よりスタイリッシュに、ただしUp!推し
公開 : 2018.06.19 10:10
トヨタの魅力的なシティカーにマイナーチェンジが加えられました。スタイリッシュなデザインに磨きがかかりインフォテインメントシステムも改善されたものの、フォルクスワーゲンUp!には高級感や価格面で劣っているとの結論になりました。
もくじ
どんなクルマ?
ー スタイリッシュな外観 欧州でも人気のモデル
どんな感じ?
ー 物足りないパフォーマンス 長距離移動には不適
ー 市街地では好印象 インフォテインメントも充実
「買い」か?
ー 立ちはだかるUp!の壁 高級感や価格で劣る
スペック
ー トヨタ・アイゴ 1.0 VVT-i X-Clusivのスペック
どんなクルマ?
スタイリッシュな外観 欧州でも人気のモデル
2代目トヨタ・アイゴは2014年に発売されて以来、日本車としては英国成功しているモデルである。2017年だけで2万2264台ものアイゴが販売されたが、これは競争の激しいシティカー市場の12%を占めるだけでなく、このクラスで3番目に人気なモデルとなっている。
2018年には小規模なフェイスリフトが行われ、競合するフォルクスワーゲンUp!やスコダ・シティゴ、プラットフォームを共有するプジョー108やシトロエンC1に対する競争力を高めた。
モデル中期のフェイスリフトにありがちだが、最新のアイゴは先代とかなり似ている。とは言え、以前のモデルと比べて目立つようになったのは間違いない。
見た目でいうと、もっとも目につくのは魅力的なフロントマスクだろう。「X」状の黒いモチーフは平面から立体状に変更され、ノーズ部分の大きな特徴になっている。
ラインナップ名もよく考えてある。ベースグレードのXに始まり、X-Play、X-Plore、X-Cite、X-Clusivの5グレードが用意され、限定グレードのX-Pressも2500台限定で発売される。価格は9695ポンド(143万円)から1万4595ポンド(215万円)だ。
トヨタの1.0ℓ3気筒ガソリンエンジンに変更はないが、パフォーマンスや燃費は驚くほど向上し、フリクションが抑えられている。パワーは6000rpmで72psと従来の69psからは向上したものの、依然として控えめだ。一方のトルクは、9.4kg-mを4400rpmという高い回転数で発生させるが、これは従来よりも低下している。