メルセデスCLSと日産セドリック、意外な関係? 4ドアサッシュレスクーペの歴史
公開 : 2018.06.27 11:40 更新 : 2018.06.27 12:23
メルセデス・ベンツCLSの3代目がデビューしました。CLSはメルセデス・ベンツに「デザイン革命」をもたらしたといいますが、他方、日産セドリックやトヨタ・クラウンが代表する「4ドアサッシュレスクーペ」はどのような歴史を辿ってきたのでしょう? 清水谷 渉さんが解説します。
text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)
もくじ
ー 「スペシャルティカー」の時代
ー 日産は開放感、トヨタは安全性
ー ベンツデザイン革命、CLSから
「スペシャルティカー」の時代
かつて、乗用車のボディスタイルと言えば、セダン、クーペ(ハードトップ含む)、ライトバン(ハッチバック含む)の3種類しかなかった。
セダンには4ドアと2ドアがあり、クーペやハードトップは屋根を切ればオープンカーになった。SUVやミニバンは、バン型の発展型と考えても差し支えないだろう。
クーペやハードトップは2ドアが基本だった。両者の基本的な違いはBピラー(センターピラー)の有無で、前者がクーペ、後者がハードトップと呼ばれた。
まだ「スペシャルティカー」と呼ばれたクルマが多く存在した時代の日本でも、ほとんどのメーカーが2ドアクーペやハードトップをラインナップしていた。そんな1979年、日産セドリック/グロリアは4ドアハードトップを発表する。