ダッジ・チャレンジャーSRTヘルキャット・レッドアイ 試乗 ザ・マッスルカー
公開 : 2018.10.12 10:40
大きく逞しく、怪力。旧態的なマッスルカーに磨きをかけ、0-400mを10秒以下という突出したパフォーマンスを獲得した特別仕様に米国で試乗しました。現行モデルの発表から10年が経ちますが、まだその魅力は薄れていないといえるでしょう。
もくじ
どんなクルマ?
ー 車重は2050kgでも、最高出力は797ps
どんな感じ?
ー 期待通りの笑えるほどの激しさ
ー コーナーリングも悪くない
「買い」か?
ー マッスルカー中のマッスルカー
スペック
ー ダッジ・チャレンジャーSRTヘルキャット・レッドアイ・ワイドボディのスペック
どんなクルマ?
車重は2050kgでも、最高出力は797ps
現行のダッジ・チャレンジャーSRTヘルキャットには、6.2ℓのV8にスーパーチャージャーが組み合わされ、最高出力は707psを発生する。手懐けるのは中々厄介なクルマだ。
今回のレッドアイと名付けられたハイパフォーマンス版には、限定生産されたSRTデーモン仕様とほぼ同じメカニカルパッケージが装備されている。SRTデーモンとは、昨年、米国のアマチュア・ドラッグレーサー向けに提供されたバージョンで、最高出力は840psを繰り出し、0-400mを10秒以下で走るパフォーマンスを誇る。
レッドアイ仕様では797psと、やや絞られた最高出力が公表されているが、100オクタンのガソリンではなく、アメリカ仕様の93オクタンのガソリンを入れれば、同じ最高出力を発生することが可能だという。ちなみに日本の場合、レギュラーは90オクタンで、ハイオクは100オクタン以上となる。
どちらもスーパーチャージャーは大型化され、コネクティングロッドとピストンは強化品に換装。潤滑システムもアップグレードされている。柔軟な身のこなしのスポーツカーという訳ではないが、パワーウェイトレシオは2.57kg/tと、高性能なスポーツカー並み。
ダッジによれば車重は2050kgに及ぶが、0-96km/h加速は3.4秒で、最高速度は326km/hに達する。現代のマッスルカーの代表格といえる1台を、米国の地で確かめてみよう。