試乗 BMW 7シリーズ745e 光る高級感と洗練性 ライバルに並ぶ魅力
公開 : 2019.02.06 10:40
BMWのフラッグシップ・サルーンにプラグイン・ハイブリッドモデルが追加されました。ラグジュアリーさとパフォーマンスの向上にフォーカスを当てた新グレードの内容を、お膝元のドイツで確認しました。
もくじ
どんなクルマ?
ー ラグジュアリーさの向上に注力
ー 目指したタッチはロールス・ロイス
どんな感じ?
ー 4気筒から6気筒へスイッチ
ー Sクラスに並んだ乗り心地
ー ナビとセンサーで知的にコントロール
「買い」か?
ー BMWとしては、かつてない高級感
スペック
ー BMW 7シリーズ745eのスペック
どんなクルマ?
ラグジュアリーさの向上に注力
BMWは認めたくないかもしれないが、フェイスリフトを加えることになった7シリーズの受注状況は、目標値の20%程度に留まっていたようだ。現行のG12型と呼ばれる7シリーズは2015年に発表されたが、メルセデス・ベンツSクラスやアウディA8などのライバルモデルと比較すると、その仕上がりには明確に差を付けられていた。走行時の洗練性や、記憶に残るようなアピアランスの美しさを得られておらず、欧州での販売は前モデルを下回るだけでなく、裕福な中国人のステータスを象徴するクルマとしても、充分ではなかった。購買層のお金は、正当なクルマに使われていたといえるだろう。
そこで、BMWの最高経営責任者を務めるハラルド・クルーガーが、7シリーズのリフレッシュに求めたゴールは、高級モデルに相応しい、よりラグジュアリーな雰囲気をトラディショナルな手法で持たせること。モデル中期となるタイミングで弾みを付けるべく、LCI(ライフサイクル・インパルス)を与えるこになったわけ。
インテリアには、ヘリンボーン・パターン状に縫い目の入ったレザーシートやアームレストが備わり、シートベルトのカバー部分にはウッドパネルが奢られている。また吸音材がリアホイールアーチ内やリアシートの背もたれ、Bピラー内に追加された。ラミネート加工された厚み5.1mmもあるガラスが、フロントガラスだけでなくサイドやリアの窓にも採用され、パワーウインドウのモーターも一層滑らかに動作するようになっている。