初試乗 ジオメトリAプロトタイプ 中国ジーリーによる新ブランド純EV
公開 : 2019.05.03 10:10
中国の自動車メーカー、吉利(ジーリー)から新しい純EVが登場します。新しく立ち上げたブランド、ジオメトリが送り出す「A」は、中国市場向けの手頃な価格と、長い航続距離が自慢です。上海のジーリー社内のテストコースで、プロトタイプを試乗しました。
もくじ
どんなクルマ?
ー テスラ・モデル3がベンチマーク
どんな感じ?
ー 163psの最高出力に0-100km/h加速は8.8秒
ー 運動性能の向上はこれから
ー 上質なインテリアと充実の標準装備
「買い」か?
ー 欧州にも導入予定あり
スペック
ー ジオメトリAのスペック
どんなクルマ?
テスラ・モデル3がベンチマーク
中国の巨大な自動車メーカー、吉利(ジーリー)から新しい純EVが登場する。ジオメトリーという新ブランドから発表された「A」は、アメリカのテスラ・モデル3をベンチマークに開発したと、ジーリーは意気込んでいる。
このジオメトリーAは、表向きにはつい先日の上海モーターショーで発表されたクルマではあるが、実はわれわれは一足先に試乗する機会を得ていた。上海の南、杭州湾(こうしゅうわん)に面するジーリー社の研究開発センターにあるテストコースで。
この新しいクルマには、注目すべきふたつの数字がある。ひとつは、61.9kWhという大容量バッテリーを搭載したグレードが誇る、500kmを超える航続距離。だが、410kmという最も長い航続距離が設定された車の価格は、25万元(414万円)なのだという。どちらの数字を信用すればいいのだろうか。ちなみに、51.9kwというひとサイズ小さいバッテリーを搭載したグレードは21万元(348万円)という価格が設定されている。
中国市場ではEV購入の補助金額も大きく、それぞれ19万元(314万円)と15万元(249万円)で実質的に購入が可能となる。しかし低価格とは裏腹に、安っぽさはなく、アピアランスもなかなか元気がいいデザインが与えられている。標準装備も非常に充実しており、仕上げ自体も高級感がある。
果たして、その仕上がりに興味がわく読者も多いだろう。