初試乗 フォード・レンジャー・ラプター オフロードのスポーツカー
公開 : 2019.05.13 10:10 更新 : 2019.05.20 17:21
類まれなパフォーマンスを備えたピックアップ・トラック、フォード・レンジャー・ラプター。エンジンのドラマチックさは今ひとつのようですが、パフォーマンス自体は突出したものを備えています。モロッコの大自然を舞台にオフローダー・スポーツを試乗したました。
もくじ
どんなクルマ?
ー 本家よりひと回り小さなラプター
ー ボンネットに収まるのは2.0ℓ4気筒ディーゼル
どんな感じ?
ー 最高出力213ps、最大トルク50.6kg-m
ー キャビンと荷台を付けたアリエル・ノマド
ー シャシー性能を突き詰めた、現実的なスピード感
「買い」か?
ー 同価格帯では抜きん出た面白さ
スペック
ー フォード・レンジャー・ラプターのスペック
どんなクルマ?
本家よりひと回り小さなラプター
今回ご紹介するのは、フォード・ラプターだが、スーパーカーのフォードGTのエンジンを搭載している、あのラプターとは少々異なる。また、本家よりも欧州フレンドリーなラプターでもある。
これはF-150よりもコンパクトなボディを持つ、フォード「レンジャー」ラプターで、こちらのエンジンはロンドン東部のダゲナムで生み出されている。名目上は、フォード社のレーシング部門、フォード・パフォーマンスに属するモデルということになっている。
実際、英国の道路サイズにも、F-150よりしっくりきていると思う。ただし通常のラプターとの相対的な比較での話で、ダブルキャブのピックアップ・トラックは、レンジャーであっても普通のクルマと並べると大柄なことには違いない。
メキシコ半島で行われるラリー、バハ1000のマシンを思わせるようなボディの全長は5398mmで、標準ボディより44mm延長されている。全幅は168mm増しの2028mmで、全高は52mmリフトアップされた1873mm。すべてはオフロード性能を高めるためだ。