初試乗 BMW製直6搭載 モーガン・プラス・シックス 理想的な走りへあと一歩

公開 : 2019.07.22 10:10

まったく新しく生まれ変わったモーガン。パワートレインも先進的なものになったほか、多くの面で進化を遂げています。しかしライバルと比較した時、理想のドライバーズカーになったかと聞かれると、若干の疑問符も残る様子です。

もくじ

どんなクルマ?
110周年を迎えるモーガンの未来
旧体制の中で生まれた19年ぶりのニューモデル
どんな感じ?
モーガンらしさを残しつつ、随所をアップデート
1075kgの車重にBMW製の340psユニット
ステアリングレシオの設定には疑問
「買い」か?
あと一歩で真のドライバーズカーと呼べる
スペック
モーガン・プラス・シックスのスペック

どんなクルマ?

110周年を迎えるモーガンの未来

絵に描いたような、家族経営の中小企業。父親や母親から息子や娘へと受け継がれ、叔父や叔母、いとこたちが事業を支援する。田舎の小さなレストランや民宿をイメージできるかもしれないが、21世紀の自動車工場には当てはまらないイメージだろう。

自動車を製造することは、そんなに単純な仕事ではない。朝早く起きて、お茶を飲みながら手を汚し、頑張ったからといって成功するとも限らない。むしろ極めて複雑だ。最新の専門的なノウハウが常に求められる。デザインや設計、技術の専門家も必要だし、製造に関する設備も不可欠。単純な事務作業だけでは回らない。

英国生まれ英国育ちの家族経営企業、モーガンは、ミレニアムを乗り越え今年で110周年を迎える。誠にめでたいことだ。だとしても、ピッカーズリー通りを拠点にするモーガンにも、変化は必要だったのだろう。今年のはじめ、モーガン一家は事業の大半をイタリアの投資ベンチャーであるインベストインダストリアルへと売却した。以前はアストン マーティンを所有していたこともある企業だ。

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