【四輪vs二輪 オフロード対決動画】アリエルvsトライアンフ 勝負の鍵は腕
公開 : 2020.01.08 11:50
オフロード用四輪バギー、アリエル・ノマドを同じくオフロード用バイクであるトライアンフ・スクランブラーと競わせました。ラップタイムではトライアンフが勝ちましたが、ドライバーの腕やコース慣熟度の違いもあることから、マシンの実力は互角と言えそうです。
オフロードに特化したマシン
先日、新型トライアンフ・スクランブラーが発売された。オフロードでもオンロードでも優れたバイクだ。一方わたしが用意したのはアリエル・ノマド。オフロード試乗を通して、どちらがよりクールで速いかを確かめよう。
ホンダ製の2.4Lエンジンは248psを発生し、スペースフレームに囲まれた車内には6速のHパターン・シフトと、太いハンドブレーキだけが鎮座する。
ノマドには複数のダンパーが用意され、この個体に装備されるのはフォックス・レーシング製のもっともソフトなものだ。ビルシュタインやオーリンズの調整式も用意されるが、こんな路面にはこの柔らかいものが適しているだろう。
非常に難しいコースだが、このクルマはとても有能で水を得た魚のように走ってくれる。ルーフにライトやタイヤなどを載せても総重量は700kg程度にすぎず、パワーウエイトレシオは360ps/トン程度だ。
速いのはスクランブラー 腕の差も
一方のスクランブラーに乗るのもわたしと同じ名前のマットだ。格好良いだけでなく、オフロードでも有能なバイクで1200ccのエンジンは91psを発生、最大トルクは11.2kg-mとなっている。パワーウエイトレシオは450ps/トン程度となるが、この差がラップタイムにどう現れるのだろうか。
最初に走ったアリエルのタイムは3分42秒であった。わたしがこのコースを走るのは今日が初めてで、このクルマに乗るのも2年ぶりのことだ。しかもこんな朝早くからクルマを壊すわけにはいかない。言い訳はたくさんあるが、まだ余力はあるということだ。
次に走行したトライアンフは3分29秒だ。ノマドよりも13秒速いことになるが、最大の理由はライダーのマットにあるだろう。彼はここのインストラクターであり、その腕は確かだ。
とはいえアリエルもその大きさとドライバーの差を考えれば善戦しているといえるだろう。トライアンフは非常に速く、クールなバイクだが、ノマドの良さを否定することはできない。ドライバーの腕と知識さえ確かなら、この2台は互角の戦いを見せてくれることだろう。
詳細は動画にてお楽しみいただきたい。