【鈴鹿1000kmウィナー】630万円で落札 予想より安く BMW Z4 GT3(2014年) BHオークション

公開 : 2020.01.10 17:09

BMW Z4 GT3 /鈴鹿1000kmウィナーが東京オートサロン内のBHオークション2020に出品されました。

BMW Z4 GT3 鈴鹿1000kmウィナーの特徴

・500万円からスタート
・630万円で落札
・予想落札額は900〜1300万円だった
・2014年Super GT/GT300クラスに「TWS LM Corsa」より参戦
・2014年の鈴鹿1000km/GT300クラス優勝
・2014年Super GT/GT300クラスでチームランキング5位
・Ready to Race コンディション

E89型Z4をベースにBMWモータースポーツが開発。強大なダウンフォースを発生するエアロの装着により、市販車に比べてひと回り大きくなっている。
E89型Z4をベースにBMWモータースポーツが開発。強大なダウンフォースを発生するエアロの装着により、市販車に比べてひと回り大きくなっている。

BMW Z4 GT3 鈴鹿1000kmウィナーの詳細

BMW Z4 GT3は2010年にデビューしたFIA GT3規格の純レーシング・マシンである。GT3は2005年に設立されたスポーツカーのカテゴリーで、連続する12ヶ月内に200台以上が生産された市販の2シーター、もしくは2+2クーペをベースとしたマシンが対象となる。

基本的に改造範囲は同一メーカー内であればエンジンの変更も可能、駆動方式の変更も可能と自由度は高いが、細かなレギュレーションは性能の均一化を図るために、車種によって異なっている。

駆動方式はFRのままに、M3の4.4L V8ユニットを移植し、最大出力515psを発揮する。
駆動方式はFRのままに、M3の4.4L V8ユニットを移植し、最大出力515psを発揮する。

このBMW Z4 GT3はM3 GT/GT2の代わりとして、E89型Z4をベースにBMWモータースポーツが開発を担当。巨大なフロントスポイラー、リアウイング、ワイドフェンダー、大型ディフューザーなど、強大なダウンフォースを発生するエアロパーツを装着したこともあり、全長4387mm、全幅2010mm、全高1210mm、ホイールベース2510mmと、市販車に比べてひと回り大きくなっている。

駆動方式はFRのままだが、エンジンはM3の4.4L V8 NAユニットを移植。408ECUと呼ばれるコンピュータ、パワー400と呼ばれるコントロールユニットを搭載し最大出力515psを発揮するなど、M3 GT2で培われたノウハウが存分に注入されている。

ギヤボックスは6速シーケンシャル。またGT3専用にセットアップされたサスペンション、ABS、ESP、トラクションコントロールを採用するなど、シャシーのアップデートも施され、約3950万円(1ユーロ=142円換算)で販売された。

FIA GT3欧州選手権、インターナショナルGTオープン、ADAC GTマスターズなど、各地のGT3レギュレーションに対応したZ4 GT3は日本のSUPER GTシリーズにも参戦。その内の1台が今回の出品車、TWS LM corsa BMW Z4である。

これは2014年シーズンからINGINEとのジョイントでGT300クラスへ進出を果たしたTWS LM Corsaのマシンで、飯田章、吉本大樹がドライブ(Rd.6、8では佐藤晋也が加入)。参戦初年度ながら第5戦富士300kmで5位入賞、第7戦ブリーラム(タイ)で4位入賞を果たしたほか、第6戦鈴鹿1000kmでは、ARTA CR-Z GTとの壮絶なトップ争いを繰り広げた末に見事優勝。チームランキング5位、ドライバーズランキングでも吉本が6位、飯田が7位に輝いた経歴を持っている。

当時のカラーリングは剥がされているが、レディ to レースの状態にしっかりとメインテナンスされており、すぐにサーキット走行を楽しむことができる。

また将来、ヒストリックGT3レースが始まった場合に備え、今から戦闘力が高くコンディションのいい個体を手に入れるというのも、良い選択と言えるかもしれない。

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