【一体なぜ?】新型コルベット発表の場 オートサロンを選んだワケ 本国も大賛成の事情

公開 : 2020.01.13 16:50

新型コルベットの発表の場が東京オートサロン2020だったのはナゼだと思いますか? 時期的な要因以外にも、本国までもが歓迎する理由がありました。商談エリアは終日、満席が続くほどの盛況だったといいます。

GMジャパンとして初めてのオートサロン出展

text:Kumiko Kato(加藤久美子)

初のミドシップエンジン、初の右ハンドル車をラインナップする新型コルベット東京オートサロン2020で国内初公開された。

また、同会場で発表されたGRヤリスと同様、新型車発表のあと、期間限定の購入予約申込み受付も開始されている。

2019年の夏に公開された際の新型コルベット。
2019年の夏に公開された際の新型コルベット。

GMジャパンはこれまで、東京オートサロン出展の企業にシボレー・キャプティバなど車両を提供したことはあったが、GMジャパンとしてブースを構え新型車を発表するのは今回が初となる。

しかも、新型コルベットを日本初公開する場として東京オートサロンを選んだことはとても興味深い。

なぜ、東京モーターショーではなく、オートサロンだったのか? 多くのクルマ好きが感じる素朴な疑問ではないだろうか。

オートサロン会場のシボレーブースで、広報担当者に聞いてみた。

「新型コルベットはアメリカで発表したのが2019年の夏でした」(GMジャパン)

「10月の東京モーターショーに持ってくるということはスケジュール的に難しい、というよりも物理的に不可能なタイミングだったのです」

「実は、今回のオートサロンへの出展も結構ギリギリなスケジュールとなっておりまして、空輸でアメリカから運んできました」

「終わったらすぐまたアメリカに飛行機に積んで送り返さなくてはならないのです」

なるほど、日程的な都合もあったようだ。

もう1つ、理由がある。

本当にクルマが好きな人が集まるイベント

日程的な理由で難しいということ以外に、GMジャパンが積極的にオートサロンを発表の場に選んだ理由ももちろんある。

「オートサロンは1日10万人が来場する日本では他にない希少な自動車イベントです」(GMジャパン)

ブース内の商談スペース。 撮影:加藤博人
ブース内の商談スペース。 撮影:加藤博人    加藤博人

「そしてそこに集まる人々は、本当にクルマが好き、運転することも好きな方々です」

「そのような場に集まる人々にこそ、新型コルベットを見てもらいたいという思いもありました。」

さらにもう1つ、オートサロン特有の事情もある。それは、「販売」が許可されていることだ。

「モーターショーは販売が許可されていませんが、オートサロンで販売が許可されています」(※東京モーターショーも前回から物販が許可されている)

「ブースに商談エリアを設けて初日からこの場で、予約を受け付けています。やはり、販売ができるかできないか? それは出展する自動車メーカーにとって大きな違いがあると思います」

「ただ単に新しいクルマを並べてみてもらうだけでは、もう今の時代にそぐわないでしょうね」

確かに、東京オートサロンと言えば「物販」の盛り上がりもすごい。

各ブースで自由に自社製品の自動車パーツからノベルティグッズ、はては車両まで販売することができる。物販を楽しみにしている来場者も多い。

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