【SUV 3種投入】日産 次期キャシュカイ/次期エクストレイル/新電動SUV 今後18か月で 欧州
公開 : 2020.02.18 10:50 更新 : 2021.04.22 13:28
日産は、今後18か月で3つの新しいモデルを導入します。今年は次期型キャシュカイとエクストレイルを、2021年にはアリア・コンセプトをベースとすると思われる全く新しい電動SUVが発表される予定です。
新しい3つのSUVモデル
日産は、今後18か月で3つの新しいモデルを導入することで、ラインナップの復活をねらっている。
今年、新しいキャシュカイと新しいエクストレイルが発表される予定となっていて、2021年には全く新しい電動SUVが、フォードのマスタング・マッハEのライバルとして登場する。
カルロス・ゴーン前会長の逮捕による影響がまだ尾を引く中、減益、人員削減に苦しむ日産は、この大幅なラインナップの見直しに踏み切る。
就任して1か月の同社の新しいCEO、内田誠は、魅力ある製品計画と、世界的なベストセラーモデルの競争力維持に力を注いでいる。
最近発売された2代目ジュークと、それに続く新しい3つのSUVモデルを投入することにより、販売台数を以前のレベルまで回復させる計画だ。
新しいキャシュカイ
日産のヨーロッパ戦略におけるメインモデルは、間違いなく新しいキャシュカイだろう。
販売から6年も経った現行モデルが、いまだに最も人気のある日産モデルの地位を維持している。
2018年には、ヨーロッパ全体で23万台のカシュカイが販売され、2019年には英国ではモデル別の販売台数で第5位に輝いた。
しかし、他の市場では販売が減少している。
多くの新しいライバルが、キャシュカイのマーケットシェアを奪い始めている。
SUVマーケットは急速に成長しており、古い現行モデルでは戦えなくなっている。
2020年9月にフランクフルト・モーターショーで発表されると思われる、3代目キャシュカイは、ジュークとIMQコンセプトにインスピレーションを受けた大胆なエクステリアとなると予想されている。
インフォテイメントとダッシュボードのデザインが一新された、2020年のエクストレイルのプロトタイプと同様、インテリアも大幅に刷新されるだろう。
新しいキャシュカイには、新しいプラットフォームの開発は行わず、既存のCMFプラットフォームを採用する。
正式には明かされていないが、電動化をパワートレイン戦略の最前線に置くため、日産は新型モデルにディーゼルエンジンを搭載しない可能性がある。
代わりに、新しいキャシュカイのコアラインナップを構成する、2つの新しいハイブリッドシステムが設定されている。
1つは同社のe-POWERシステムで、搭載するエンジンによって発電し、その電力でモーターを駆動する。
日本では、販売されている日産ノートの70%がこのシステムを採用している。
もう1つは、提携パートナーである三菱のノウハウを利用して構築されたプラグインセットアップとなると見られている。
更にこれらに加え、排出量を削減するために、マイルドハイブリッドと出力の小さいガソリンエンジンの組み合わせが期待されている。
キャシュカイが、完全なEVとして発表される可能性は低いだろう。