【航続距離507kmに】テスラ・モデルY 新ミドルサイズSUVの生産開始 3月納車 アメリカ
公開 : 2020.02.05 11:49
テスラは、モデルYの生産を開始、3月に納車を開始すると発表しました。ロング・レンジ仕様の航続距離が507km、パフォーマンス仕様の0-97km/h加速が3.5秒を達成するなど、高性能な新しいSUVに期待が高まります。
新しいミドルサイズSUV生産開始
テスラは、ミドルサイズSUVの電気自動車「モデルY」の生産を開始し、3月に顧客への配送を開始することを発表した。
同社CEOのイーロン・マスクが、ロサンゼルスのデザインセンターで発表したテスラの4番目のメインストリーム・モデルは、当初2020年末に生産を開始する予定となっていた。
マスクは、同社の第4四半期の財務結果報告の場で、電動SUVの全輪駆動のロング・レンジ・バージョンの航続距離が、EPAテストサイクルで、当初公表していた450kmを遥かに超える507kmとなることを明らかにした。
モデルYは、当初予測されていたネバダ州リノのギガファクトリーではなく、カリフォルニア州のフリーモント工場で製造される。
2021年から、テスラの上海ギガファクトリーも中国市場向けの生産を開始する。
マスクによると、生産は段階的に行われ、生産能力を2020年半ばから徐々に増やし、最終的にはモデル3と合わせて、年間50万台を生産する計画となっている。
テスラ・モデルY
モデルYは、モデル3とモデルXの両方からデザインのヒントを得ており、ガラスパノラマルーフと、ピラーレスドアを採用しており、オプションで7席レイアウトを選択できる。
ガルウィングドアは採用されていない。
クロスオーバーは、プラットフォームとそのコンポーネントの75%を共有するモデル3よりも約10%大きく、BMW X3とメルセデス・ベンツGLCのサイズに近い。
重心が低く、抗力係数が0.23Cdを達成し、「SUVの機能を備えつつも、スポーツカーのように乗ることができる」とマスクは言う。
インテリア・レイアウトは、モデル3と共通のイメージで、15インチのタッチスクリーンから全てのコントロールを行うことができる。
従来のインストルメントクラスターは採用されていない。
オートパイロットを含む自動運転ハードウェアも含まれており、有料でロックを解除し、新機能に対する規制当局の承認が下りれば、ワイヤレスでアップグレードすることができる。
分割可倒式2列目シートとフロントブーツにより、1868Lの最大収納スペースを提供する。
後部ハッチバックは、モデル3のテールゲートよりも荷物の出し入れがしやすくなっている。
3つのバージョン
最初に生産されるのは、「ロング・レンジ」、「デュアルモーター」、「パフォーマンス」の3つのバージョンとなる。
ロング・レンジ仕様の航続距離は507km、最高速度は209km/h、0-97km/h加速は5.5秒、販売価格は4万7000ドル(514万円)。
デュアルモーター仕様は5万1000ドル(558万円)から始まり、航続距離は450km、最高速度は217km/h、0-97km/h加速は4.8秒。
パフォーマンス仕様も同様に450kmの航続距離を提供するが、最高速度は241km/hを達成し、0-97km/h加速は3.5秒、価格は約6万ドル(657万円)となる。
スタンダード・レンジ仕様は、2021年春に発売される予定で、価格は3万9000ドル(427万円)、航続距離は370km、最高速度は193km/h、0-97km/h加速は5.9秒となる。
モデルYは、テスラの第3世代スーパーチャージャーに対応しており、250kWの充電が可能だ。
5分間の充電で120kmの航続可能距離を確保することができると言う。ピーク充電レートが毎時1609kmに相当する速さだ。
テスラは現在、世界36か国で1万2000基を超えるスーパーチャージャーを設置している。