【比較試乗】スズキ新型ハスラー NA/ターボの走りは? 内装/安全装備を評価 

公開 : 2020.02.07 05:50  更新 : 2021.10.11 13:50

スズキ・ハスラー新型に試乗。NA/ターボを比較しました。後者は、全車速追従式ACCとレーンキープアシストを、スズキ軽で初搭載。その評価は?

どんなクルマ?

text:Motohiro Yamazaki(山崎元裕)
photo:Keisuke Maeda(前田恵介)

2014年1月に販売を開始して以降、ファッショナブルな軽ハイトワゴンとして高い人気を誇ってきたスズキハスラー。その販売台数は2019年11月末時点で約48万台に達していたというから、スズキにとってそれは重要なコア・モデルであったといってもよいだろう。

そのハスラーがフルモデルチェンジされ、セカンド・ジェネレーションへと進化した。

ハスラー・ハイブリッドX(FWD/NA)
ハスラー・ハイブリッドX(FWD/NA)

「遊べる軽」という基本コンセプトはそのままに、また市場で大成功を収めた初代を引き継ぐモデルを誕生させることは、開発陣にも大きなプレッシャーだったはずだが、実際に姿を現した新型ハスラーは、最初から成功が約束されたとも感じる、きわめて魅力的なモデルに仕上がっていた。

新型ハスラーは、「ハーテクト(HEARTECT)」と呼ばれる新プラットフォームの採用に始まり、そのほぼすべてを前作から刷新した、完全なニューモデルだ。

エクステリア・デザインは、軽自動車の規格を有効に使い切るかのように、ルーフラインやショルダーラインは、より直線的なデザインとなり、AピラーとBピラーはボディと同色にペイントされるようになった。

またリアクオーターは新型ではウインドウが追加され、室内からの視界を向上させるともに、エクステリアでの高級感をより高めている。

2代目の車内を検証

さらにこのハスラーにはエクステリアに関するものだけでも多数のオプション装備が用意されているから、購入前の楽しみというものは限りなく大きい。

参考までにボディカラーは前作から2色の新色が追加され、全11色が揃う。インテリアは3色が基本となり、外装色との組み合わせパターンは決まっているが、受注生産で異なるコンビネーションを選択できる。

ハスラー・ハイブリッドXターボの前席内装
ハスラー・ハイブリッドXターボの前席内装

そのインテリアは機能的であるとともに、やはり遊びの感覚に満ち溢れている。

インパネは3連のカラーリムをレイアウトしたもので、左側のインパネアッパーボックスはさらにその容量を拡大。センターにメーカーオプションで装着できるメモリーナビゲーションは、9インチのHDディスプレイによる操作性の良さとともに、スマートフォンとの連携も可能とされているのが特長だ。

室内のスペースはさらに広くなった。これはホイールベースが2460mmと、前作から35mm延長されたことが大きな理由。とりわけヘッドクリアランスや前後左右の乗員間距離の拡大は長距離の移動には嬉しい。

ラゲッジスペースにもさまざまな工夫が見られ、後席を荷室側からスライド可能であることや、防汚タイプのリアシート背面/ラゲッジフロアを採用していることなどは、その代表的な例といってもよい。

記事に関わった人々

  • 前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)
  • 山崎元裕

    Motohiro Yamazaki

    1963年生まれ。青山学院大学卒。自動車雑誌編集部を経て、モータージャーナリストとして独立。「スーパーカー大王」の異名を持つ。フツーのモータージャーナリストとして試乗記事を多く自動車雑誌、自動車ウェブ媒体に寄稿する。特にスーパーカーに関する記事は得意。

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