【フランスから新型サルーン】DS 9、PHEV/ガソリン車が登場 サイズ/内装は? ジュネーブショー2020
公開 : 2020.02.25 05:20 更新 : 2022.04.23 12:07
仏DSが、新型車「DS 9」を発表。全長4930mmのサルーンです。SUVのDS 3/7クロスバックに続く新世代モデルを、ご紹介しましょう。
新型車DS 9 デザイン
フランスのグループPSAにおいて上級車種を扱う「DS」が、新型サルーン「DS 9」を発表した。EMP2プラットフォームを採用し、プジョー508と近い関係にあるモデルだ。
X83というコードネームで開発を進められたDS 9は、DS 7クロスバック、DS 3クロスバックという2台のSUVに続く、3番目の新世代モデル。
外観は、DS 7クロスバックからの流れを受け継ぐ、新世代らしい姿になっている。シトロエンのサブブランドではなく、独立した1つのブランドとしてのキャラクターが備わっているのだ。
全長は4930mm。欧州値の全幅は1850mm。ホイールベースは2900mmと発表されている。
新型車DS 9 プラグイン・ハイブリッド3種
DS 9は、3種類のプラグイン・ハイブリッドと、1種類のガソリン・エンジン車を揃える。
上位グレードの「Eテンス」は、1.6Lガソリン・ターボとモーターという電動パワートレインに、8速オートマティックを組み合わせて前輪を駆動。さらに、後輪を駆動するモーターを追加し、システム総合出力は360psを達成する。
つまり、DS 7クロスバックEテンスのドライブトレイン(300ps)のアップデート版を搭載するわけだ。
新型車DS 9 ディーゼルは?
前輪駆動のPHEVモデルも選択できる。後輪用のモーターを省いた車種で、システム最高出力225psを発生する。
11.9kWhの容量を持つバッテリーパックを搭載し、EV航続可能距離は50kmを達成。モーターのみの走行では最高速度が135km/hに制限される。
さらに、3つ目のPHEVとして、250psの前輪駆動モデルも用意。こちらは中国市場向けとなる。
また、ハイブリッド・アシスタンスのない内燃モデルとして、1.6Lガソリン車(225ps)もラインナップされる。なお、ディーゼル仕様は登場しない見込みである。
新型車DS 9 内装・予想価格
DS 9のインテリアについては、後席の居住性や、質感の高いトリムがセールスポイントとなっている。
ダッシュボードはナッパレザーで設えられており、腕時計のベルトのような意匠のレザーシートも見栄えが良い。
ドアまわりはレザー仕立てで、天井にはアルカンターラが用いられている。
シャシーに関しては、フロント・サスペンションが、全モデル共通でマクファーソンストラット。リアは、内燃エンジン車がトーションビーム式。PHEVモデルがダブルウィッシュボーン式となる。
欧州発売は2020年の後半となる予定で、ヨーロッパの国々へ向けた納車は来年初頭に始まるだろう。英国向けの予想価格は、およそ3万ポンド(429万円)~になるとAUTOCARは考えている。
実車発表は、3月のジュネーブ・モーターショーで行われる予定だ。