【全長が伸びる多機能SUV】ルノー モルフォズ・コンセプト 電動クロスオーバー CMF-EVプラットフォーム 発表
公開 : 2020.03.03 12:12 更新 : 2020.03.04 22:17
ルノーは、新しいCMF-EVプラットフォームを採用した、シェイプシフトのコンセプトカー、モルフォズを発表しました。モードを切り替えることによって全長が伸縮したり、助手席を後方に向けることが出来るなど、新しい機能が満載です。
モルフォズ・コンセプトカー
ルノーは、シティカーと長距離クルーザーの両方の機能をもったシェイプシフトのコンセプトカー、モルフォズを発表した。
間もなく登場するカジャーと同等サイズの、電動クロスオーバーのプレビューとなる。
モルフォズは、2027年の都市型ファミリーカーとしてデザインされており、モジュール設計により1台で複数の機能を提供する。
今年後半に発売予定のルノー初の電気クロスオーバーに採用予定となっている、ルノー・日産・三菱アライアンスの新しいCMF-EVプラットフォーム上に構築されている。
ルノーのEV責任者、ジル・ノルマンは、モルフォズのデザインの要素が、今後の量産クロスオーバーに取り込まれ、多くのモデルがこのプラットフォームを採用するだろうと述べている。
ノルマンは、AUTOCARに対し「モルフォズはコンセプトですが、将来の量産モデルと共通する部分もあるでしょう」と述べている。
「それがわたし達の方向性です。輪郭や広さなどの特徴は、このプラットフォームをベースにするクルマにとって大きな価値をもたらすでしょう」と付け加えた。
適合性のあるCMF-EVスケートボードシャーシは、車輪がコーナーに寄せられていて、「合理化」されたフロア下の設計により、バッテリーを低い位置に格納することが可能となっている。
さまざまなモーターとバッテリーのセットアップが搭載できるように設計されており、小型モーターのパッケージングの場合、より大きなインテリアスペースが確保できるという利点もある。
ノルマンは、このプラットフォームは、EVラインナップのゾエや新しいトゥインゴZEの上級モデルとなる、「B+およびC+」セグメントのクルマ向けに設計されていると言う。
1台で複数の機能を搭載
シティモードでは、ルノーが毎日のドライブの約90%をカバーできると考える、航続距離約400kmを提供する、40kWhのバッテリーを使用する。
トラベルモードに切り替えると、飛行機の翼に似た技術を利用して、Aピラーとリアの部分が拡張し、全長が4400mmから4800mm、ホイールベースが2730mmから2930mmに伸び、より多くの乗車スペースとラゲッジ容量を提供する。
どちらのモードでも、幅は2000mm、高さ1550mmで、22インチのタイヤを装着する。
追加で50kWhバッテリーを特別なステーションに設置することができ、合計90kWhバッテリーが航続距離700kmを提供する。
電力は単一のモーターを介して前輪から供給され、静的および動的誘導の両方で再充電が可能だ。
これはコンセプトではあるが、モルフォズの2つのモード間のサイズと航続距離の違いは、CMF-EVプラットフォームの柔軟性を示すものだ。
また、標準で大きなバッテリーを装備しないことで、カスタマーがCO2排出量の削減に貢献することもできるようになっている。
将来のルノーのデザイントレンドを示す、モルフォズのスタイリングの要素には、グリル全体に広がるスリムなライトシグネチャが含まれる。
モルフォズのSUVクーペ・スタイリングは、シティモードとトラベルモードで全長が変わる他にも、いくつかの変化がある。
1910年代のルノーのサイドグリルをベースにしたフロントウィングは、トラベルモードで大きく伸びる。
フロントのエアインテイクも、効率を高めるために、トラベルモードで狭くなるよう設計されている。