【戦闘機がヒント】アストン マーティンV12スピードスター 約1億円の2シーター 88台限定 2021年初頭納車
公開 : 2020.03.04 17:00 更新 : 2020.03.04 22:11
アストン マーティンが、V12スピードスターの受注を始めました。DBSスーパーレッジェーラとヴァンテージをベースとしたプラットフォームを採用し、5.2LツインターボV12を搭載した、妥協のない2シーターとなるそうです。
新しいV12スピードスター
新しいV12スピードスターは、アストン マーティンの「妥協のない、本能的な2シーター」だという。
2021年初頭に納品予定の88台限定販売となり、価格は76万5000ポンド(約1億円)から。現在すでに注文が可能となっている。
わずか12か月で構想から生産に移された、ルーフレス、ウインドスクリーンレスのV12スピードスターは、アストン マーティンのビスポーク部門である「Q」によって製造された。
接着されたアルミニウムアーキテクチャを使用して、DBSスーパーレッジェーラとヴァンテージをベースとした、特注のプラットフォームを採用している。
アストン マーティンが「わたし達の歴史と同じように、戦闘機にインスパイアされた」と表現するボディワークは、ほぼ完全にカーボンファイバーで構成され、F-18ホーネット航空機のようなカラーリングが施されている。
5.2LツインターボV12は、最高出力700ps、最大トルク77kg-mを発生すると推定され、0-97km/h加速は3.5秒、最高速度299km/hを達成する。
アストン マーティンはまた、特注のエグゾーストシステムを作成して「刺激的な」サウンドを提供するという。
チーフエンジニアのマット・ベッカーは「生のドライビングスリルで、V12スピードスターに並ぶものはないでしょう」
「完全にオープンなスタイルは、まったく新しい次元の体験を与えてくれます。これ以上純粋なドライビング感覚は、他では決して味わえません」と胸を張る。
過去にインスピレーション求める
アストン マーティン・デザイン・ディレクターのマイルス・ナーンバーガーは、V12スピードスターについて、以下のようにコメントしている。
「あえて一歩退いて、自分達の過去にインスピレーションを求めました」
「わたしたちは、DB11以来、常に未来に目を向けてきました。そこで今回は、少し違った観点を採用してみようと思ったのです」
「このモデルには、1959年にル・マン24時間を制したDBR1からアストン マーティン100周年記念の2013年型CC100スピードスターに至る一連のモデルとの関連性を見て取ることができます」
「また、ミドルセクションは、1953年型DB3Sの趣を感じさせます」
「弊社の歴史だけでなく、最新鋭のジェット戦闘機にもインスピレーションを求めて、直感的なエクスペリエンスを体験していただくことを目指して開発/製作しました」
「だからこそ、V8ではなく、V12を選択しました。V12スピードスターは、ドライバーの感性に最大限に訴えかけるモデルです」
「ルーフもスクリーンもなく、巨大なエンジンと、低く、幅広いショルダー、2個のハンプ、ドライバーとパッセンジャーを分離する背骨のような形状を持つ圧倒的にエモーショナルなスタイリングに仕上げられています」
「『ノストリル』と呼ばれるボンネットのデザインは、かなり長期間にわって封印されてきたデザインですが、今回のモデルで復活を果たしました。これは、V12を搭載するスペースがあることを視覚的にアピールし、象徴的なベントが創出されています」