【自動車業界に波紋】新しい燃焼エンジン搭載モデル発売禁止の提案 2035年から 英国
公開 : 2020.04.16 20:50 更新 : 2020.04.16 21:21
英国政府は、2050年までにカーボン・ニュートラルとなる目標達成のため、2035年までに全てのゼロエミッションではない新しいモデルの、発売を禁止する提案を行い、自動車業界に大きな波紋が広がっています。
2035年以降、燃焼/ハイブリッドモデル発売禁止か
英国政府は、2035年以降、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドの乗用車およびバンの、新しいモデルの発売を禁止する提案について、国民からのフィードバックを受け付けている。
オンラインで行われるフィードバック受付は、当初5月末に終了する予定となっていたが、新型コロナウイルスの感染拡大への対処を優先させるため、7月31日まで延長される。
ボリス・ジョンソン首相は、2050年までにCO2排出量をゼロにするという取り組みの一環として、2月初旬にこの計画を発表した。
さらにその後、計画の実施時期を、当初の2040年から2035年に前倒し、もしくは「より早い移行が可能であると思われる場合」は、さらなる早期化を検討するとしている。
また、その対象範囲を、全てのエミッションフリーではない乗用車とバンへ拡大するとし、当初の計画では許可されていたハイブリッドとプラグイン・ハイブリッドの新しいモデルの販売も、禁止とすることを提案し、自動車業界に大きな波紋を呼んでいる。
自動車製造販売協会(SMMT)は「非常に心配だ」と述べ、フォード欧州のトップ、スチュワート・ローリーは「容赦のない」提案だと述べている。
政府は実施時期、禁止すべきものの定義、提案を達成するための障壁についての、自動車業界からの意見を求めている。
また、早期の実施を実現するために、政府や他のグループがとるべき対策と「業界や社会のさまざまな分野に与える影響」について、フィードバックを求めている。