【日本で買えないホンダ車3選】「シティ」思わせる小型ハッチ〜大型ピックアップまで

公開 : 2020.04.14 10:50  更新 : 2021.10.13 13:54

ホンダは日本メーカーの中でいち早く海外で現地生産を始めたメーカーです。日本ではNボックスやフィットが注目を集めがちですが、いざ海外に目をむけると、大きなピックアップなど珍しいクルマも少なくありません。

海外でしか販売されていないホンダ多く

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)

日本国内ではNボックスを始めとした軽自動車や、先日フルモデルチェンジを果たしたばかりの4代目フィットの販売好調が伝えられているホンダ。

言うまでもなくNシリーズは日本独自の軽自動車という規格で作られているため、国内専売モデルとなるが、その一方で海外でしか販売されていないホンダも多数存在している。

そもそもホンダは日本メーカーの中でいち早く海外での現地生産を始めたメーカーでもある。

仕向け地にマッチした車種をリリースするのに長けたメーカーと言えるかもしれない。

そういった点では、アメリカ市場で販売されているリッジラインはその最たるモデルと言えるだろう。

日本では想像つかず? 大型ピックアップ

日本でのホンダのイメージからは想像もつかない全長5m超のピックアップトラックであるリッジラインは、まさにアメリカ市場でのピックアップトラック人気の高さ故に生まれたモデルである。

現在販売中のモデルは2代目で、搭載されるエンジンは初代に引き続き3.5LのV6エンジン。日本では大排気量の部類に入るエンジンだが、アメリカでは「小さい」と判断されるのが驚きだ。

ホンダ・リッジライン
ホンダ・リッジライン

廉価グレードには2WD仕様も用意されるが、本格的なフレームを持つトラックシャシーではなく、大型SUVのパイロットとプラットフォームを共有しているため、前輪駆動となる点はホンダらしさを感じるところだ。

フィットよりもコンパクトな入門モデル

前述したように、日本では軽自動車という規格が存在するためにエントリーモデルはNシリーズということになり、フィットはNシリーズよりもやや高いスタート価格が付けられている。

そのため、一部の海外市場ではフィットよりもコンパクトで安価なモデルが設定されている。それがインドネシアなどで販売されている「ブリオ」である。

ホンダ・ブリオRS
ホンダ・ブリオRS

現在、インドネシアで販売されているブリオは2世代目で、ボディサイズは全長3800mm×全幅1680mm×全高1485mmとフィットよりも一回り小さく、搭載されるエンジンも直列4気筒SOHC1.2Lとなっている。

価格もフィットが日本円でおよそ170万円~のところ、ブリオは100万円~となっており、まさに日本におけるベーシックな軽自動車と同じような感覚のシティコミューターというキャラクターだ。

ただ、2代目ブリオには「RS」という日本のユーザーにもおなじみのスポーティグレードが用意されている。エンジンこそ標準モデルと共通ながら、専用のエアロパーツや足回り、そして専用ボディカラーまで用意され、内装もブラックを基調としてオレンジの差し色をあしらったスポーティなものになっている。

これで日本円にして130万円弱なのだから、日本で乗ってみたいと思う人も少なくないのではないだろうか(現地生産車なので簡単ではないだろうが)。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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