【トップモデルで510psか】新しいBMW M4クーペ ニュルで高速テスト開始 2020年後半発売
公開 : 2020.04.22 11:50
新しいBMW M4の高速テストの様子が撮影されました。コンセプト4シリーズから引き継いだダイナミックなスタイリングと、大幅に更新された6気筒エンジンを搭載し、コンペティションで510psの達成が期待されています。
BMW M4クーペ
2020年後半に発売予定の、まったく新しいBMW M4クーペが、ニュルブルクリンクで発見された。
ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェで、アグレッシブなドライビングを披露するクーペの新しいスパイ画像からは、急進的なスタイルを持つ、昨年のコンセプト4シリーズとの類似点を確認できる。
アウディRS5ライバルは、その現行モデルよりもはるかに目立つ、垂直方向を向いたキドニーグリルを備えていることがわかる。
1930年代の象徴的な328スポーツカーのデザインにインスピレーションを受けた、新しいグリルのデザインは、量産モデルとしては初めて採用される。
新世代ハードコア・スポーツクーペは、ガッチリしたリアホイールアーチと、フラッグシップM8のような急傾したリアデッキを備え、よりスポーティなプロポーションを持っている。
大きな吸気口とクワッド・エグゾースト・テールパイプの復活により、標準の4シリーズ2020年モデルとは大きく差別されている。
コンペティションで510psを達成
新しいM3およびM4は、大幅にアップグレードされた6気筒エンジンを搭載し、レンジトップバージョンは500ps以上を出力する。
この新しいエンジンを搭載するフラグシップモデルは、フルサイズMバリエーション初の4ドアクーペ、新しいM4グランクーペとなる
クーペとコンバーチブルも、M3サルーンと並んで提供される。
S58のコードネームで呼ばれる3.0Lエンジンは、既存の440iおよびその他のBMWモデルで採用されている標準B58ユニットの、発展バージョンとなっている。
しかし、M部門の担当者はAUTOCARに対し「ベースエンジンに大幅な変更を加えた、まったく新しいドライブトレインです」
「回転数は7000rpm以上で、現行S55エンジンよりもはるかに高い出力を提供します」と明かしている。
新しいツインターボチャージャー付き直列6気筒エンジンは、次期型M4クーペとM4グランクーペだけでなく、新しいM4コンバーチブル、第6世代M3、および出力を抑えた形で第2世代M2にも採用される。
また、新しいX3 MおよびX4 M SUVで、すでに発売されている。
M4 GTSで使用されている、500psを発揮する、水噴射を備えた古いS55のセットアップよりも、コンペティション・パッケージ向けにパワーが増強された新しいS58エンジンは、出力が高くなる。
そのユニットは、現行M4クーペの標準モデルで431ps、コンペティションで450psを出力する。
BMWのM部門のエンジニアは、標準のM4で11%以上の増強となる480ps、コンペティションで13%以上の510psの達成に成功していると言う。
これにより、450psを出力するアウディRS5と、510psのメルセデス・ベンツC63Sクーペに、真向から対抗するモデルとなるだろう。
トルクも5.1kg-m増加され、S58エンジンは回転数2600-5600rpmで61.1kg-mを供給する。