【数々の世界初】メルセデス・ベンツ 創業から120年 送り込んだ新技術 15選

公開 : 2020.05.11 18:50

今年120周年を迎えるメルセデス・ベンツ。世界初の自動車を作ったのもその創業者カール・ベンツですが、同社はディーゼルエンジンからABS、自動ブレーキに至るまで数々の新技術を自動車業界に送り込んでいます。

120周年を迎えるメルセデス・ブランド

ダイムラーのディーラーであるエミール・イェリネック(1853-1918)は、ダイムラーのクルマに娘の名前「メルセデス」という名を冠する案を思いついた。これが最初に使われたのがメルセデス35PSであった。

1926年、ダイムラーはカール・ベンツの会社と合併し、社名をダイムラー・ベンツに、ブランド名をメルセデス・ベンツとした。

メルセデス・ベンツ300SL
メルセデス・ベンツ300SL

カール・ベンツが世界初の「クルマ」と呼べるものを発明したのは1885年のことだ。

135年が経った今も、彼の名を冠する会社は衰えを知らず、今でも世界をリードするプレミアムカーメーカーだ。これも長年の間より良いクルマ作りのため新たなテクノロジーを開発し続けた成果である。

世界初のクルマ:ベンツ・パテント・モーターワーゲン

1886年にすべては始まった。この年、カール・ベンツ(1844-1929)が世界初の自動車を発明したのだ。

単気筒954ccのエンジンを搭載し、1psにわずかに満たないほどのパワーであり、最高速度は16km/h程度であったが、維持費は馬よりも安かった。

ベンツ・パテント・モーターワーゲン
ベンツ・パテント・モーターワーゲン

ベンツは妻であるベルサ(1849-1944)にも大きく助けられることになる。彼女が資金調達に貢献しただけでなく、1888年には世界初となる自動車旅行を行なったのだ。

およそ200kmの旅の間、ブレーキが摩耗していることに気づいた彼女はブレーキをレザーで覆うことを思いついた。これがブレーキパッドの始まりである。

スーパーチャージャー:メルセデス(1921)

当時のクルマにとって、パワー不足は永遠の課題とも思われていた。

スーパーチャージャーによって空気をあしゅくすることにより、エンジンにより多くの酸素を取り込んで多くの燃料を燃やし、結果として低回転でもより大きなパワーが得られるのだ。

メルセデス(1921)
メルセデス(1921)

その発明こそ1880年代に遡るが、市販車に初採用されたのは6/25/40hpおよび写真の10/40/65hpであった。

これらのモデルにつけられた「コンプレッサー(Kompressor)」という名称は最近まで使われていた。

8速MT:マイバッハDS8(1931)

現在8速マニュアル・ギアボックスは非常に少なく、7速ですら一般的ではない。

しかし1931年にこれを搭載していたのだ。そのモデルは8.0L V12を搭載するマイバッハ・ツェッペリンDS8だ。

マイバッハDS8(1931)
マイバッハDS8(1931)

マイバッハは第二次世界大戦中ティーガー戦車などのパワフルなエンジンを作るメーカーであったが、1960年にダイムラー・ベンツに買収された。

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