【電力ビジネスに注力か】テスラ 電力供給会社となる申請を提出 英国
公開 : 2020.05.06 18:50
テスラが、英国で電力会社となるためのライセンスを申請したことがわかりました。オーストラリアと同様の蓄電施設の建設や、エネルギー取引のプラットフォームの導入など、その目的的について予想されています。
エネルギー・アグリゲーション・マーケットへの参入か
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
ガス・電力市場局(Ofgem)によると、テスラが、英国で電力会社となるための申請書を提出したことが明らかになった。
申請の理由は「英国および英国に隣接する領海、または再生可能エネルギーゾーン」において、「任意の施設への供給を可能とするため」とされている。
この申請は、同社のエネルギー・プロダクト・セールスのディレクター、エヴァン・ライスによって承認されている。
同社の意図は明らかにされていないが、2016年にオーストラリアで建設され、成功をおさめている大規模な蓄電プロジェクトと、関連がある可能性がある。
また同社は、小規模企業が、自動車バッテリーをリアルタイムで取引することを可能とする、Autobidderプラットフォームの導入をすすめており、今回の申請は、エネルギー・アグリゲーション・マーケットへの参入のためとの見方もある。
同社の株価は、CEOのイーロン・マスクが、ツイッターにて「高すぎる」と投稿したことにより、130億ドル(102億ポンド)以上の下げとなっている。
コロナウイルス感染拡大による、カリフォルニア州のロックダウン政策に対する見解により、マスクは「ファシスト」と呼ばれるなど、批判を受けている。
またマスクは、生産再開のスケジュールが立たず、同社に「重大なリスク」をもたらすとも述べている。