【カローラ・スポーツと比較】マツダ3 2.0(4) 似て非なるハッチバック 長期テスト
公開 : 2020.05.24 07:20
魅惑的な美しいデザインが与えられたハッチバック、マツダ3。歩道を往く人からの注目度も低くはありません。搭載するスカイアクティブ-Xの実力は、マツダが主張する通りなのか、英国編集部が長期テストで確認していきます。
もくじ
ー積算1万373km 隣人も購入したマツダ3
ー積算1万1635km ハイブリッド・モニター
ー積算1万1815km クリス・ハリスも評価する3
ー積算1万2424km 日本製ハッチバックを比較
ーハイブリッド技術の経験が光るトヨタ
ートヨタの長所と、マツダの長所
ーテストデータ
積算1万373km 隣人も購入したマツダ3
少し前になるが、隣人が自宅前に留めているマツダ3をジロジロと見ている様子を目撃した。そんな彼は、いまではマツダ3のオーナーだ。
ルックスの良い、マツダ3に惹かれる理由は良く分かる。英国では販売も好調らしい。3万ポンド(405万円)以下のクーペは、今では絶滅危惧状態。マツダ3は、現代のフォルクスワーゲン・シロッコ的な存在になるのかもしれない。
積算1万1635km ハイブリッド・モニター
マイルド・ハイブリッドを採用するマツダ3は、通常のハイブリッドに似たグラフィックがモニターへ表示される。エンジンとモーター、バッテリーの稼働状態が表示される。バッテリーとモーターだけでは、マツダ3は走れないのだが。
このマイルド・ハイブリッドで面白いのが、シフトアップ時に若干ブーストが掛かったようになること。このモニターは、エンジンが圧縮点火モードかどうかも教えてくれる。通常、5000rpmくらいまでで機能するようだ。
積算1万1815km クリス・ハリスも評価する3
以前AUTOCARで試乗評価をしていた、クリス・ハリス。彼が「ここ数年で、最も印象深いルックスを備えた、良くできたファミリーカー」 だと、マツダ3に対してコメントしていた。
現代の多くのクルマに乗り、辛口なコメントを控えない人物からの発言。ほとんど称賛だといって良いだろう。わたしも賛同する。とてもおしゃれな見た目で、乗った印象も特別感がある。
積算1万2424km 日本製ハッチバックを比較
多くの売れ筋ファミリーカーは、近似しているのだろうか。自動車メディアの人からも聞こえてくる意見だ。電動化技術の採用が進む中で、ますますモデル間の距離は接近しつつある。
多くの自動車メーカーは、まったく異なったアプローチを取っていることがほとんど。実際は数多くの戦略が、数多くのモデルを生み出し、多様性を構成している。
英国編集部のジェームス・アトウッドは、AUTOCARで別の長期テストに関わっている。どちらも日本車で、価格も同等。スペックシート的にも近似しており、程度の違いはあるが、ハイブリッドを搭載する。
この2台の違いは、どの程度のものなのか。この機会に、お互いで意見を交わすことにした。
ハイブリッドを先取りしてきたトヨタ。数十年の経験が、最新のトヨタ・カローラ・スポーツに落とし込まれている。
幾度かのバージョンアップを繰り返し、アトキンソンサイクル・ガソリンエンジンとCVTとの組み合わせによるハイブリッドは、従来以上のパワーと環境性能とのバランスを生んでいる。
当初からはるかに大きくなった、電気モーターとバッテリーのアシストのおかげだ。最大112km/hまでの速度域を、電気モーターだけで走行することも可能なほど。
アトウッドのように、自動車で近距離通勤をする人にはピッタリの内容だといえる。滑らかで、落ち着きがあり、並外れた燃費を実現している。以前に乗っていた、高い評価を集めたフォード・フォーカス以上に気に入っていると話す。