【一部詳細が明らかに】マセラティMC20、V6ハイブリッドか クアトロポルテ/レヴァンテ後継も予想
公開 : 2020.05.29 18:40
9月に発表予定の、マセラティMC20の詳細が一部明らかになりました。カーボンファイバーを使用した軽量ボディにV6エンジンを搭載し、ユニットで600psを出力する、ハイブリッドの採用が期待されています。
ターボチャージャー付きV6エンジン搭載か
マセラティによってリリースされた初期のティーザー画像からは、パワートレインのテスト車両が、兄弟ブランドであるアルファ・ロメオの4Cと、多くの共通点があることを示している。
プラットフォームには、新しいカーボンファイバーの採用されると言われており、イタリアのシャシースペシャリスト、ダラーラと共同で開発された重さわずか65kgの4Cの基盤と、コンセプトがよく似ている。
現在はもう生産されていない、4Cの生産ラインを改造して使用する可能性もあるだろう。
ただし、4Cとの類似点はそれだけだ。
量産モデルに近いとされている、最新のプロトタイプショットで明らになったように、MC20は、4Cよりも大幅に長く、少し広くなるが、ホイールベースが拡張され、はるかに扱いやすくなる。
サスペンションも完全に作り変えられ、不満の多かったアルファ・ロメオ・モデルより、ダイナミックな丸みを帯びたクルマとなるだろう。
最近のビデオから、深い6気筒の音がはっきりと聞こえることから、MC20には、縦置きのターボチャージャー付きV6エンジンの搭載が予想されている。
電動モデルの可能性
マセラティはまた、電動モデルの可能性を示唆している。
MC20のエンジンの詳細は、現時点では明らかになっていないが、アルファ・ロメオが8CスーパーカーとGTVクーペで609ps以上を出力する、V6ハイブリッドの開発を行っていることが知られている。
アルファ・ロメオは、ジュリア・クアドリフォリオGTAとGTAmのために、フェラーリの支援を得て制作した、2.9L V6エンジンから540psを絞りだした。
ただし、その出力でさえ、MC20のマーケット・ポジショニングには十分とは言えない。
そのため、MC20にはアルファ・ロメオのハイブリッドシステムが、採用される可能性が高いとみられている。
電気モーターの追加により、CO2排出量を削減すると同時に、ユニットで600psを超えるパワーを得ることが可能となるだろう。
カーボンファイバーのプラットフォームから期待される軽量化で、0-97km/h加速は3秒前半を達成し、320km/hの壁を越える可能性もある。
フロントアクスルに備えた電気モジュールが、エンジン駆動のリアアクスルを補足し、トルクベクタリング機能と、必要なグリップが提供される。
ライバルのスーパーカーと対等に戦うことが可能となるだろう。