【リコール1万5000台】新しいVWゴルフ 欧州で納車再開 ソフトウエア不具合の修正準備整う

公開 : 2020.06.07 09:05

VWは、見合わせていた新型ゴルフの納車を再開しました。追加開発されたソフトウエアのアップデートで、緊急通報システムなどの不具合を修正するそうです。すでに納車済みの車両についてはリコールで対応するそうです。

8代目ゴルフの納車を再開

text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)

フォルクスワーゲンは、5月にソフトウェアの不具合が発覚し、停止していた新しい8代目ゴルフの納車を再開した。

eCall(自動緊急通報システム)の、正常な作動を保証できないなどの問題を解決するための、修正プログラムを開発する間、ヨーロッパ全域で納車を停止していた。

フォルクスワーゲン・ゴルフ
フォルクスワーゲン・ゴルフ

同社は今回、コントロールユニットのソフトウェア・アップデートで、問題を解決すると述べている。

これから生産される、すべてのゴルフにインストールされ、すでに生産されたものには追加導入される。

すでにカスタマーに納車されたクルマへの対応を保証するため、リコールされる予定となっている。

同社は、すでにドイツで納車された約1万5000台の8代目ゴルフが、リコールの対象となると述べている。

英国でもすでに数台が納車されている。

ソフトウェアアップデートで対応

VWは、5月に発表された声明で「調査の結果、車載のコントロールユニットまたはオンライン接続ユニット(OCU3)のソフトウェアから、信頼できないデータ送信が行われる可能性があることが判明しました」

「この不具合により、eCall(自動緊急通報システム)の正常な作動を保証できない状態にあります」と述べている。

シュコダ・オクタヴィア
シュコダ・オクタヴィア

そして今回「フォルクスワーゲンは、ソフトウェアアップデートをインストールするために、すでにカスタマーに提供されている8代目ゴルフをリコールします」

「すでにドイツ連邦運輸局(KBA)に通知しており、対象となるカスタマーに迅速に通知するため、オーナー情報を要求しました」と、新たな情報を提供している。

このソフトウェアは、EU加盟国内で2018年3月以降に販売される、すべての新車への搭載が法律で義務付けられており、事故発生時に援助が必要かどうかを自動的に判断し、救命救急機関と連絡をとる機能を備えている。

同じシステムを搭載する新しいシュコダ・オクタヴィアも、同様に影響を受けるが、納車がまだ始まっていないため、問題はないと報告されている。

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