【電動XJの生産拠点に】ジャガー・ランドローバー 英国工場 8月までシャットダウン継続
公開 : 2020.06.08 10:50
ジャガー・ランドローバーは、XJ電動サルーンの生産拠点となる英国工場の閉鎖を、少なくとも8月10まで継続するそうです。欧州における新車販売の低迷が主な原因とされていますが、一方で中国での販売は好調のようです。
新車販売の低迷が原因
ジャガーランドローバー(JLR)は、少なくとも8月10日まで、英国キャッスル・ブロムウィッチ工場を再開しないことを決定したと、スカイニュースが報じた。
ジャガーXEおよびXFのセダンと、Fタイプのスポーツカーを生産するこの工場は、2000人以上の従業員を雇用している。
また、今年後半に発売予定の、XJ電動サルーンの生産拠点となる。
シャットダウン延長の決定は、数か月にわたり低迷している新車市場と、その回復が遅れていることを示しており、最近、アストン マーティン、ベントレー、マクラーレンなど多くの英国メーカーも、雇用削減を発表している。
そのほかの主要なJLR生産施設のうち、中国の生産は2月に、約2000人の従業員を抱えるソリハル工場は先月、それぞれ再開されている。
英国にあるヘイルウッドおよびマージーサイドの工場も、来週オープン予定となっている。
英国におけるJLRの従業員は約3万8000人いるが、そのうち2万人は、政府のパンデミック緊急事態対応策の下、自宅待機となっている。
ヨーロッパ市場におけるXEとXFの販売は、パンデミック以前に立てられた目標の達成に苦戦しているが、中国では順調に売り上げを伸ばしている。
JLRは、2つのモデルのロングホイールベース・バージョンが生産されている中国が、同社のグローバル需要の大部分を占めると述べている。
また、JLRは、中国の貸し手から50億元(744億円)の担保付融資を受けることで合意している。
同社が中国で融資を受けるのは、これが初めてとなる。