【FCV市場に動き】ホンダ 燃料電池車「クラリティ・フューエル・セル」 個人向けリース開始
公開 : 2020.06.11 12:33
ホンダが、FCVの「クラリティ・フューエル・セル」の個人向けリース開始を発表。満充填まで3分、航続距離750km。ライバルの「MIRAI」は、次期型が本年末に登場するとあって、FCV市場が活発化しそうです。
次期型ミライは年内発表
さまざまなパワートレインが混在する自動車市場において、FCV(燃料電池車)が一歩わたし達の世界に近づくのだろうか。ホンダが、燃料電池車「クラリティ・フューエル・セル」の個人向けリースを開始したのである。
2016年3月に発売されたクラリティ・フューエル・セルは、市販予定のセダンFCVとして、世界初の5人乗りを実現(現行型トヨタ・ミライは定員4名)。燃料電池パワートレインの小型化を図り、ボンネット内に搭載したのが画期的だった。
ホンダによれば、CO2ゼロで水のみを排出、1回の充填走行距離約750km、水素の満充填までの時間は3分程度、という環境性能・使い勝手が強みだという。
これまで、自治体・企業向けへのリースという形式で市販し、そのユーザー・関連団体からのフィードバックを受け、昨年12月には低温域での性能を高める一部改良を実施した。
トヨタが、昨年の東京モーターショーで次世代型ミライのコンセプトを発表。2020年末の発売を予告しており、FCVとして初のTNGAモデルとして期待が集まる。
ホンダはクラリティ・フューエル・セルについて、ユーザーの使い方・走行データの検証、水素ステーションの拡充状況、顧客の使い勝手を踏まえた販売検討を進め、個人向けのリース取り扱いを今回開始することになったと説明している。