【改良新型に】BMW M5/コンペティション、欧州で発表 フロントフェイス刷新 内装/シャシー/価格情報も
公開 : 2020.06.17 11:24
独BMWが、改良新型「M5」を、ヨーロッパで発表しました。フロントフェイスの変更をはじめ、シャシーもマイナーチェンジ。インテリアも改良されています。「M5コンペティション」の画像も届きました。
マイナーチェンジ車 欧州発表
先日、5シリーズがヨーロッパでアップデートされたことを受けて、BMWの高性能サルーン「M5」も改良新型に生まれ変わった。
メルセデスAMG E63と市場を争う改良型は、スタイリング変更に加えて、シャシーのマイナーチェンジを受けている。
外観はフロントフェイスが大きな変更点。グリルが新デザインになり、バンパーとエアインテークの意匠が変わっている。ヘッドライトは、L字型のチューブLEDを用いた新タイプになり、ダイナミック・レーザー・マトリックス・ビームが組み込まれた。
リアセクションは、新形状のエプロンとディフューザー、3Dに見えるLEDテールライトを採用したほか、テールパイプの形が変わっている。
カラーリングでは、グリル、インテークのメッシュ、トランク上のスパイラー、サイドミラー、リアのエプロンなどを、黒で統一。外装色の選択肢も変更され、20インチ・ホイールには新デザインが加わった。
内装/パワートレイン/納車時期
インテリアは、5シリーズの変更と同じように、12.3インチの情報端末用ディスプレイを搭載し、第7世代のiドライブを組み込んでいる。また、M8に倣って、センターコンソールには2つのボタンを設置し、エルゴノミクスを改善した。
「ロード」から「トラック」にドライブ・モードを指先の動作1つで変更できるスイッチに加えて、パワートレインとシャシーの設定に個別設定を反映するボタンが用意されたのだ。
4.4LのV8ツインターボは、M5の最高出力が600ps、M5コンペティションが625psという数値を維持。後者の0-100km/h加速は3.3秒、最高速度は305km/h(Mドライバーズパッケージ適用時)と、パフォーマンス・スペックも変更はない。
このうちM5コンペティションでは、M8グランクーペのショックアブソーバーを採り入れるなど、シャシーを改良。これにより乗り心地が改善されたという。また、キャリパーのカラーオプションが追加されている。
改良新型M5コンペティションの英国価格は、9万8095ポンド(1322万円)となっている。一方のM5はイギリスには導入されない。
ヨーロッパ各国における納車開始は、2020年の第3四半期となる見込みだ。