【高速充電に対応!】ジャガーのEV、Iペイス 欧州で改良新型に 11kW車載充電器搭載

公開 : 2020.07.06 19:50

ジャガーIペイスの2021年モデルが、ヨーロッパで発表されました。高速充電が可能な、車載用AC充電器を搭載。車内のインフォテインメント・システムも、ジャガー・ランドローバー最新のものが採用されました。

充電機能の強化、最新システム搭載

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)

ジャガー初のEV、Iペイスの欧州仕様に改良が施され、より高速な充電機能が追加された。

これまでは単相7kWの車載AC充電ユニットを搭載していたが、3相11kWのユニットに強化された。

ジャガーIペイス 2021年モデル
ジャガーIペイス 2021年モデル    ジャガー

従来の7kWの場合、1時間あたり35km分の充電が可能で、空の状態から満充電までは12.75時間かかる。

11kWの家庭用AC交流コンセントに接続することで、1時間あたり53km分の電力を充電できるほか、8.6時間で満充電が可能となった。

15分で最大126km分の急速充電が可能な100kWのDC充電器は、引き続き採用されている。

また、今回の改良により、現在ランドローバーディフェンダーにのみ搭載されている同グループ最新のインフォテインメント・システム「Pivi Pro」を、ジャガーで初めて搭載することになる。

Pivi Proは、12.3インチのデジタルインストゥルメント・クラスターと、10.0インチおよび5.0インチのタッチスクリーンを組み合わせたシステム。

無線によるソフトウェアアップデートや、最新のナビゲーションシステムが搭載されている。

リアルタイムの交通情報や充電ステーションのデータを活用し、目的地までのルートを最適化することもできる。

ジャガーは、充電ステーションの空き状況、コスト、充電時間の目安などの情報も提供するとしている。

また、無料の4Gデータプランを含むeSIMが組み込まれたモデルも販売される予定だ。

内外装もアップグレード

エクステリアでは、新しいボディカラーの追加や、IペイスSに標準装備されている19インチ・ホイールの採用などが行われている。

また、グリル周りとミラーキャップ、窓のサッシ、リアディフューザーの仕上げを変更できるブライトパックをオプションで選べるようになった。

ジャガーIペイス 2021年モデルの内装
ジャガーIペイス 2021年モデルの内装    ジャガー

インテリアには、360度3Dサラウンド・カメラシステムが標準装備されたほか、デジタルバックミラー「ClearSight」が初めてオプションとして用意される。

このClearSightは、リアに配置されたカメラの映像をバックミラーの高解像度スクリーンに表示できるジャガー・ランドローバーのシステムだ。

スマートフォンのワイヤレス充電器もオプションで用意されており、フロントシートにはヒーターが標準装備となっている。

また、PM2.5など超微粒子を捕らえる新フィルター搭載の車内イオン化システムを空調ユニットに導入した。Iペイスのプレコンディショニング・システムと組み合わせて使用することで、車内のアレルゲン物質や超微粒子を除去することができる。

改良新型Iペイスの英国価格は、6万5195ポンド(880万円)からとなっている。

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