【本当にディーゼルは不滅?】気になる次期マツダ6 ハイブリッド攻勢、ディーゼル生き残れるか?
公開 : 2020.07.23 05:50
最近、欧州車でプラグインハイブリッドが増えてきました。つい最近まで、欧州車といえばディーゼル車であったにもかかわらず。ディーゼルが普及した背景は? なぜいまPHEV人気? ディーゼルの今後を考えます。
ディーゼル、CO2規制で転換期に
「へぇ~こんな感じなんだ。なんだか、とっても楽しい」。初めて乗用のディーゼル車を運転した人の多くが、そんな感想を口にする。
ディーゼル車には、ガソリン車やハイブリッド車とは違う、独特の走り味がある。そんなディーゼル車に存続の危機が?
最近、欧州車でプラグインハイブリッド車が増えてきた。
また、日本車では日産がキックス日本仕様をeパワー専用モデルとして発売して大きな話題となるなど、低燃費な次世代車として電動車の存在感が目立ってきた。
ディーゼル車はこれから、どうなっていくのだろうか?
特に、第6世代と呼ばれる初代マツダCX-5から新モデルラインアップでのディーゼル車導入によって、ブランドイメージ復活を成し遂げたマツダは、これからもディーゼルを続けていくのか?
また、三菱「D:5」も最新モデルではディーゼル専用車となり、日本でのディーゼル人気を下支えしているが、親会社の日産による電動化攻勢の影響を受け、ディーゼルは存続できるのだろうか?
ディーゼル車存続危機論の背景には、欧州でのCO2規制強化がある。
自動車系メディアや経済メディアでも、よく取り上げられる点だが、本当にディーゼル車は今後、肩身の狭い思いをすることになるのだろうか?
ディーゼル、なぜ普及? 米は別事情
欧州車といえばディーゼル車。
そんなイメージを持つユーザーが多いのではないだろうか。
日本では2010年代に入ってから、BMW 3シリーズやメルセデス・ベンツ各モデルでディーゼルは根強い人気がある。
それ以前でも、仕事や旅行でフランス、ドイツ、スペイン、イタリアなど欧州に実際行ってみると、タクシーから乗用車まで、欧州でディーゼル車がいかに広く普及しているかがはっきりとわかる。
そんな体験をお持ちの方も多いはずだ。国によってディーゼル車の市場シェアは違うが、4割から6割といった範囲が多い。
では、なぜ欧州でディーゼル車の普及が進んだのか?
諸説あるのだが、最も説得力があるのは、バカンスを含めてユーザーのクルマを使った長距離移動の機会が多いという点だ。燃費が良く、満タンでの航続距離がガソリン車より長いことが利点だ。
ただし、ディーゼル燃料とガソリンとのリッターあたりの単価では、欧州各国での市場変化の経緯を振り返ると、日本ほど単価の差は大きくない印象がある。
一方、アメリカでは乗用ディーゼルは普及していない。最大の理由は、ディーゼル燃料を販売しているスタンドが少ないからだ。
ディーゼルは大型商用車向けというイメージが未だに根強く、燃料の供給体制も商用車重視を維持したままだ。これは中国市場でも同じだ。