【キーマンが語る】レクサスLS改良新型 デザイン/内装/走り/運転支援「チームメイト」
公開 : 2020.07.07 18:52
「レクサスLS」のマイナーチェンジ・モデル、世界初公開。今冬、日本発売されるというフラッグシップ・サルーン。そのデザイン、内装、ADASの進化を、ブランドのキーマンの言葉とともに見ていきましょう。
LSがマイナーチェンジ 外観
レクサスが、ブランドのフラッグシップとなる高級セダン「レクサスLS」の改良新型を、世界初公開した。
新しいLSは、レクサスのDNAである静粛性・乗り心地を追求し、パワートレイン、サスペンション、シートの縫い位置など、細部に至るまで作り込んだという。
ここでは、ブランドのキーマンたちが語る改良新型のポイントに注目していきたい。
外観では、シルバー系の新規外板色「銀影(ぎんえい)ラスター」を設定したのがトピック。
アルミフレークを含んだ塗料の体積を凝縮させる「ソニック工法」を応用し、アルミ蒸着を高密度で敷き詰めている。鏡面のように滑らかで、わずかな光も繊細にとらえ、時の移ろいに呼応し様々な表情を見せるのが特徴だ。
デザインに関しては、前バンパーコーナー部に縦基調のラインを配置、その下のメッキモールをサイドまで回り込ませ、スタンスの良さと伸びやかさを表現。
また、新意匠の小型3眼ランプユニット/クリアランス・ランプの下に、ブレードスキャンAHS(アダプティブ・ハイビームシステム)を搭載。厚みのあるヘッドランプ形状が、新型の顔つきを変えた。
さらに、スピンドルグリルのメッシュカラーもダークメタリックに変更し、上品さを高めている。
インテリアの進化についても見ていこう。
改良新型LS 内装
トヨタのクルマ開発センターでカラーマネジメント室を率いる北村陽一朗グループ長は、「“月の道”という美しい情景をモチーフに、それを見立てた内外コーディネートを採用しました」と話す。
「月の道とは、満月の前後数日間にだけ見ることができる神秘的な自然現象です。月明りが海面上で細長い道となり、照らされた波の揺らぎによる繊細なグラデーションがヒトを魅了します」
「わずかな光の変化で豊かな表情を浮かび上がらせ、存在感を感じて頂ける魅力的なカラーデザインとコーディネートにより、心地良いくつろぎの空間と、唯一無二の移動体験の提供を目指しました」
波の揺らぎによる「月の道」を表現したというインテリアは、オーナメントに西陣&箔を新設定し、西陣織の銀糸やプラチナ箔の輝きを用いて、上質な空間に仕立てた。
ハンドルとセンターコンソールのスイッチ類を黒で統一したほか、使用頻度の高いシートヒーター、ステアリングヒーターの操作性を向上させている。
また、マルチメディアシステムは、新たにタッチ式ディスプレイを採用するとともに、SmartDeviceLink、Apple CarPlay、Android Autoに対応。
スマートフォンを12.3インチ・タッチ・ディスプレイに連携することで、画面操作や音声操作が可能になるなど利便性を高めた。