【無観客オンラインイベント】グッドウッド「スピードウィーク」モーターフェスティバルを開催 10月中旬
公開 : 2020.07.22 12:18
中止となったグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードおよびグッドウッド・リバイバルの代わりに、10月中旬に3日間のモーターイベントが開催されます。無観客で行われ、その様子がオンラインで放送されるそうです。
Speedweekとは
パンデミックの影響で、中止となったグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードおよびグッドウッド・リバイバルの代わりとして、10月中旬にモーターフェスティバルが、主催されることが明らかとなった。
Speedweek(スピードウィーク)と呼ばれるこのイベントは、無観客で行われ、クラシックカーと新しいクルマに等しく焦点が当てられる計画となっている。
リッチモンド公爵は、ソーシャルディスタンスを遵守するため、人気のあるイベントをキャンセルしなければならなかったが、デジタルイベントによって「灯をともし続ける」ことができると期待を寄せている。
イベントは、10月16〜18日にグッドウッド・モーターサーキットで開催される。
フェスティバル・オブ・スピードでおなじみの、ヒルクライムのモニュメントの展示は行われないようだ。
アクティビティは、グッドウッド飛行場の周囲を走る3.9kmのレーストラックを中心に行われる予定となっている。
ターマックトラックでのラリーでは、価値のあるクラシックカーが、著名人や有名なドライバーによって運転される。
新たなグッドウッド・ジムカーナでは、観客がいないため、通常とは異なるコースを走る可能性もあるとのことだ。
最終日には、モータースポーツ史上最速のクルマを集めた「1ラップの決勝戦」が行われる予定となっており、ラップレコードに期待がかかる。
主催者は「公式のグッドウッド・ラップレコードは、55年間保持されており、クラシックカー以外が走る機会は少ないので、スピードウィークで打ち出されるタイムが、長く保持される可能性は十分にあるでしょう」と述べている。
世界中で視聴可能 新モデルの発表も?
3日間の「ショー」は、グッドウッドのウェブサイトや、ソーシャルメディアを通じて、世界中で無料で観ることができる。
また、フェスティバル・オブ・スピードの目玉でもある、新車の発表が行われることも期待されている。
世界的なオークションハウスの「ボナムス」も、オンラインオークションを主催し、イベント前の1週間、入札枠の予約受付を行う。
リッチモンド公爵は、「フェスティバル・オブ・スピードおよびリバイバルの中止という、難しい決断を下さなければなりませんでした」
「今年、何らかの形でモータースポーツ・イベントを、グッドウッドで開催したいと考えていました」
「一度きりのイベントとなるスピードウィークは、これまでで最もスピードのある、エキサイティングで壮観なイベントとなるでしょう」と述べている。
「パートナーや友人から、非常に多くのサポートをいただいています」と付け加えた。
イベントの中止が決定された際、グッドウッド・エステートは、パンデミックの「嵐を乗り切る」ため、25年前に設立されたサポーターズ協会を再開した。
中止されたイベントのチケット所有者は、払い戻しの一部またはすべてをこの組織に寄付することが可能となっている。
毎年恒例のフェスティバル・オブ・スピードは、英国の主要なモーターショーと見なされおり、グッドウッドは、長い間、イギリスの自動車愛好家コミュニティの中心と捉えられてきた。
昨年は、ベントレー、フォード、メルセデスAMG、ラディカル、フォルクスワーゲンなど、さまざまなメーカーによる新車発表が行われている。
一方、グッドウッド・リバイバルおよびメンバーズ・ミーティングは、クラシックなロードカーと、レーシングカーに焦点があてられている。
有名なレーサーが運転する、歴史的な名車を見ることができる、貴重なイベントとなっている。
3つのイベントは、すべて2021年には従来の形式に戻るいと予想されている。