【4S EハイブリッドとターボSを追加】改良版 ポルシェ・パナメーラ発表
公開 : 2020.08.26 22:00 更新 : 2022.08.08 07:37
ポルシェは、マイナーチェンジを受けた2代目パナメーラを発表しました。デザインのリフレッシュとともに、高性能なパナメーラ4S EハイブリッドとターボSを追加。コネクティビティ機能などの充実も図られています。
スポーツカーの性能とサルーンの快適性を融合
ポルシェは、マイナーチェンジ版となる2代目パナメーラを発表した。
動力性能を引き上げ、優れたパフォーマンスを獲得。ハイブリッド・モデルも戦略的に展開する。ボディデザインは存在感が高められ、コネクティビティ機能の強化も図られた。
スポーツカーの走行性能と、エグゼクティブ・サルーンの快適性を融合させたとするポルシェ。追加となったパナメーラ・ターボSでは大幅に最高出力をアップ。クラス最高のパフォーマンス獲得を目指している。
シャシーシステムにも手が入り、快適性とコーナリング時の安定性を高めている。アダプティブ・ダンパーや電子制御スタビライザー、ステアリングシステム、エンジンマッピング、アクスルマウントなどを最適化させたと、ポルシェは主張する。
見た目では、新形状のデイライトや、テールライトなどがわかりやすい変化。ボディの新色のほか、新しいデザインのホイールも用意された。
コネクティビティの強化も、ポルシェは強調する。コミュニケーション・マネジメント(PCM)・システムでは、オンライン音声コントロールのボイス・パイロット機能をアップデート。
同等機能を搭載した周囲のクルマと車両間通信をし、危険を事前に察知するリスクレーダー機能も搭載。アップル・カープレイなど、複数のコネクティビティ機能もサポートしている。
4S EハイブリッドとターボSを追加
マイナーチェンジに伴い、パフォーマンス志向のプラグイン・ハイブリッドモデルとして、パナメーラ4S Eハイブリッドが導入された。スポーツクロノ・パッケージと組み合わせることで、0-100km/h加速3.7秒という俊足を誇る。
8速デュアルクラッチATと統合された136psのモーターと、2.9LのV6ツインターボエンジンを搭載。システム総合での最高出力は560ps、最大トルクは76.4kg-mを得ている。
バッテリーの性能を高め、容量は14.1kWhから17.9kWhへと増加。電動化技術によるドライビング体験を向上させつつ、EVモードでの航続距離は54kmと、30%も伸ばされた。
さらにマイナーチェンジ版パナメーラで注目となるもう1つのグレードが、追加となったターボS。4.0LのV8ツインターボエンジンは全面的に改良を受け、最高出力630ps、最大トルク83.6kg-mを獲得している。
従来のフラッグシップ、パナメーラ・ターボ比では、80psと5kg-mの増強となる。その結果、スポーツ・プラス・モードでの0-100km/h加速時間は3.1秒。最高速度は315km/hに達する。
3チャンバー式のエアサスペンション、アクティブ・サスペンション・マネージメント(PASM)、ダイナミック・シャシー・コントロール(PDCC)・スポーツ、トルク・ベクタリング(PTV)・プラスといった機能も、モデルごとに改良を受けている。
このパナメーラ・ターボSは、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで7分29秒81というラップタイムを記録。エグゼクティブカー・クラスでの、新記録を樹立している。