【新型コロナの影響で】ミニ、400人雇用削減 オックスフォード工場の従業員解雇
公開 : 2020.08.30 20:33
BMWは新型コロナウイルスにによる需要減を受け、オックスフォードのミニ工場で400人の雇用を削減すると発表しました。今年10月から3交代制から2交代制に移行し、約10%の能力削減を実施します。
生産能力は約1割減
BMWは、新型コロナウイルスの影響により需要が激減したため、英オックスフォードにあるミニのカウリー工場で400人の雇用を削減すると報じられている。
BBCの報道によると、影響を受けた労働者は勤続年数、スキルセット、懲戒記録に基づいて代理店のGiグループに雇用されるという。
Giグループは約4000人の労働者のうち950人を雇用している。影響を受けた従業員は、生産ラインでフルタイムで働いている。
今回の減員は、世界的な景気後退を踏まえた生産予測の変更にともない、BMWが10月に工場を3交代制から2交代制に移行する準備を進めていることを受けてのものである。
生産能力は1日あたり1000台だったものが、800~900台に削減されると予想されている。
BMWは、ロックダウンにより工場を約2か月間閉鎖したが、5月にはソーシャル・ディスタンスを講じた上で操業を再開した。
ミニの人事部長ボブ・シャンクリーがBBCに語っている。
「他の自動車メーカーと同様に、2020年の台数予測もそれに合わせて変更しなければなりませんでした」
「そのため、10月からカウリー工場のシフトパターンを調整するという難しい決断を下しました」
「これにより、グローバル市場の動向に応じて、短期的・中期的に生産を適応させるために必要な柔軟性が得られることになります」
このニュースを受けて発表された共同声明の中で、スーザン・ブラウン評議員とアネリーゼ・ドッズ評議員は、職を失った人々に同情を示し、「工場は非常に生産性が高い」としながらも、パンデミックは国内外の自動車産業に「大きな困難をもたらしている」と述べた。
さらに、「わたし達は今後もBMWカウリーと協力して、工場の将来を確保し、地元の雇用を守るためにできることをしていきたいと思います」と付け加えた。