【EV版7シリーズ】BMW「i7」を初撮影 ラグジュアリーな電気自動車、2022年欧州発表か ベンツEQSに対抗
公開 : 2020.09.08 12:33
独BMWが、新型EVセダン「i7」のテストを開始しました。iネクストと同等の自動運転機能を搭載し、640kmもの航続距離を実現。600ps級の出力を提供する高性能EVとなることが期待されます。
新型100%電気自動車「i7」
独BMWは、次期ジャガーXJ、メルセデス・ベンツEQSといった電動ラグジュアリーセダンに対抗する、新型「i7」のテストを開始した。
次世代型7シリーズのガソリン、ディーゼル、ハイブリッド仕様とともに発表される見込みのi7には、フレキシブルなプラットフォーム「CLAR」が採用される。
また、新しいSUV「iX3」に使われる、さまざまな電動パワートレインを搭載する可能性がある。
iX3には、BMWの第5世代eドライブシステムを搭載する。容量80kWhのリチウムイオン・バッテリーからパワーを得るモーターは、iX3ではリアにマウント。シングルスピード・ギアボックスを介してリアアクスルを駆動し、WLTP基準で459kmの航続距離を提供する。
今回撮影されたi7は、上級モデルとなるためパフォーマンスに重点がおかれる。ジャガー/メルセデスなどのライバルに並ぶため、640km近い航続距離とハイパワーを発揮するモデルとなる可能性が高い。
BMWは最近、電動7シリーズが「最も強力なトップモデル」となると述べており、610psのV12エンジンを積む「760Li」に迫る、高出力モデルとして提供される可能性がある。
画像からは、電動SUV「iネクスト」と同様のレイアウトを採用したインテリアも確認できる。ダッシュボード中央のインフォテインメント・ディスプレイと、カーブしたデジタルメータークラスターが特徴的だ。
ただし、このプロトタイプには、大型モデルに見られるポリゴナル(多角形)ステアリングホイールは備えていないようだ。
7シリーズらいしいプロポーション
またi7は、iネクストと同様の自動運転機能の搭載が予想されているが、ドライバーが運転タスクを行う必要のない、最初のBMWモデルとして紹介されている。
このプロトタイプには、しっかりとしたカモフラージュが施されているが、第7世代の7シリーズのスタイリングを確認することができる。
「強いキャラクターと大胆なデザイン」が求められているとBMWの製品責任者ピーター・ヘンリッヒは話すが、あの大型のキドニーグリルは電動モデルでは慣例的に採用されない。
それでも、長いホイールベース、拡張されたフロントとリアのオーバーハング、低い車高など、7シリーズらいしいプロポーションを備えている。
なおi7は、BMWが2021年までに全モデルの4分の1、2025年までに3分の1、2030年までに2分の1を電動化するという戦略の一部となっている。