【オーディオ重視の特別仕様車】トヨタ・アイゴ 「JBLエディション」発表 イギリス市場向け
公開 : 2020.09.07 20:50
トヨタがイギリスで展開するアイゴに、特別仕様車「JBLエディション」が登場。600Wのオーディオシステムが採用され、「ライブ感」を演出。他社が身を引く中、トヨタは小型車にチャンスを見出しています。
上級オーディオ搭載モデル
トヨタは、イギリスで販売する小型車アイゴに、専用のボディカラーと車内スピーカーをアップグレードした特別仕様車を設定した。
「JBLエディション」と名付けられたこのクルマは、「卓越したオーディオ」に焦点を当てており、アイゴの中で最もパワフルで洗練されたサウンドシステムを搭載しているという。
システムは、インストゥルメントパネル上部に設置された25mmの高周波ツイーター2基、ドア下部に設置された150mmのフルレンジスピーカー2基、スペアホイール上に設置された160mmのサブウーファーで構成されている。
バスレスアンプを搭載し、合計600Wのサウンドパワーを実現。これにより、音楽の好みに応じて「ライブ感」を演出し、「ロック会場やコンサートホールのような雰囲気」を提供するという。Apple CarPlayやAndroid Autoとの接続機能も採用した。
ボディカラーはダークグレーをベースに、ルーフ、フロントピラー、サイドシル、グリル下部にオレンジのアクセントを加えている。
橙のアクセントはインテリアについても同様だ。エアコン吹出し口、ドアトリム、シフトノブ、シートボルスター、カーペットはすべて鮮やかなオレンジ色で縁取られている。
JBLエディションは、標準のアイゴと共通の1.0Lガソリン・エンジンを搭載。5速マニュアルが標準装備され、セミオートマティックのXシフトは、1万4150ポンド(199万円)の本体価格に加えて700ポンド(9万8000円)のオプションとなっている。
JBLエディションはすでに受注を開始。生産数については明らかにされていない。
小型車にチャンスを見出すトヨタ
トヨタは、シティカー(小型車)クラスにこだわり続けている数少ないブランドの1つである。
スコダをはじめとする他社がこのクラスから手を引いていく中、トヨタは最近、次世代アイゴの設計、開発、製造を欧州で行うと発表した。
トヨタのヨーロッパ部門のマット・ハリソン上級副社長は、アイゴは「我々にとって利益のあるビジネス方程式」であると述べた。
「他のメーカーがAセグメントでビジネスを成功させることができていないことは理解していますし、技術の向上に伴い、状況は悪化する一方だと考えています。しかし、私たちはこれを、後退するのではなく、さらに先に進むためのチャンスだと考えています」