【欧州の主力モデル】日産、新型キャシュカイの生産開始を延期 コロナ禍とブレグジットが原因か
公開 : 2020.09.09 11:50
日産が欧州で展開するコンパクトSUV、キャシュカイの次期モデルの生産が遅れることがあきらかになりました。フィナンシャル・タイムズ紙によると、新型コロナウイルとブレグジットが大きな影響を与えたようです。
主要モデルの生産延期
フィナンシャル・タイムズ(FT)紙によると、日産の新型キャシュカイの生産は2021年半ばまで延期されたという。
キャシュカイは日産が欧州で展開するコンパクトSUVで、日本では以前販売されていたデュアリスに相当する。FTは、当初は10月に生産を開始する予定が延期されたものの、その日付は未確認だとしている。
AUTOCARに対する声明の中で、日産は次のように述べている。
「英サンダーランドの工場には4億ポンド(564億円)を投資し、キャシュカイの準備は続いています」
「まだ次世代モデルのデビュー日を発表していませんが、今後数ヶ月の間に複数のエキサイティングなニュースを共有することを楽しみにしています」
FTは、この遅れは新型コロナウイルスの影響によるところが大きいと指摘している。また、ブレグジット後の英国が欧州連合(EU)との取引を確保しない場合にも、日産の行動方針が変わる可能性があるという。
サンダーランドで毎年生産される約50万台の日産車の半分以上が欧州に輸出されており、そのうちの3分の2はキャシュカイである。
日産の経営陣は以前、EUとの貿易関税は、サンダーランドのビジネスモデルを「危うくする」だろうと述べていた。
新型キャシュカイの生産は2021年4月以降になる可能性が高い。現行型は2014年から販売されている。