【2人乗り仕様になって再販】スズキ・ジムニー、英国で復活 商用モデルとして
公開 : 2020.09.11 10:50 更新 : 2020.09.11 18:32
スズキ・ジムニーが2人乗りの商用車として英国での販売を再開します。今年7月に排出ガス規制で乗用モデルが廃止されたものの、規制の緩い商用車として復活。後席を廃止し、広いラゲッジスペースを確保しています。
商用車仕様で環境規制をクリア
スズキ・ジムニーが英国で販売中止になってから2か月。今回、2シーターの商用車として復活することが明らかになった。
スズキは今年7月、ジムニーが同社の平均CO2排出量に悪影響を及ぼすことを理由に、乗用車としての英国販売を中止した。
しかし、商用車として販売することで、欧州連合(EU)の車両平均排出量目標値(乗用車の95g/kmに対して商用車147g/km)の規制が緩和され、厳しい罰金のリスクを減らすことができる。
当然ながら、商用車になるからと言ってジムニーに機械的な変更はない。
100psの1.5L 4気筒自然吸気ガソリンエンジンを搭載し、3リンクリジッドアクスルサスペンションを装備。ローレンジトランスファーギアを備えたパートタイム全輪駆動システムを採用している。
その代わりに、インテリアは大きく変わった。リアシートを捨て、863Lの容量を持つフラットなロードベイに変更。また、荷物がフロントに移動するのを防ぐためのセーフティパーティションも設置されている。
自動緊急ブレーキ機能付きデュアルセンサーブレーキサポート、ヒルホールド&デサントコントロール、eCall緊急アシスト機能など、現行の乗用車仕様と同様の安全装備を搭載している。
商用車ジムニーの価格は未定。参考までに、乗用モデルは1万5370ポンド(212万円)からとなっていた。販売台数も未確認だが、2021年を通して制限されるだろう。
英国以外の市場では3気筒ターボエンジンなどが搭載されているが、現地の広報担当者はAUTOCARに対し、プロの顧客やオフロード愛好家は既存のエンジンの提供に満足していると語った。