【スパイショット再び】メルセデス・ベンツEQS 航続距離700km以上 2021年発売 欧州

公開 : 2020.09.15 11:50  更新 : 2021.04.27 07:08

新しいメルセデスベンツEQS電動サルーンの、プロトタイプが再び発見されました。MEAプラットフォームに2基のモーターを搭載し、406psを発揮する四輪駆動モデルとなることが期待されています。

メルセデス・ベンツEQS

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)

テスラモデルSポルシェタイカン、次世代のジャガーXJに対抗する、新しいメルセデス・ベンツEQS電動サルーンの、プロトタイプが再び発見された。

以前のテスト車両につけられていた、大きなボディ・クラッディングとフェイクライトが取り外され、ヘッドライトとテールライトのデザインと、ボディ全体のプロポーションを垣間見ることができる。

メルセデス・ベンツEQS プロトタイプ
メルセデス・ベンツEQS プロトタイプ

初めて確認されたインテリアからは、物理的なコントローラーがほとんど取り除かれ、最近発表された2021年型Sクラスと同じ、11.9インチのセントラル・タッチスクリーンと、12.3インチのデジタルディスプレイを確認することができる。

メルセデスは以前、EQSは700km以上の航続距離を提供すると述べていた。

ダイムラーのボスである、オラ・ケレニウスは、この新しいモデルは、豪華さ、快適さ、安全性の「新しい基準を設定するでしょう」と語っている。

エレクトリック・プレミアムサルーン・セグメントで、次世代アウディeトロンGTなどと競うEQSは、同社のSクラスにちなんで名付けられた。

プロトタイプは、低くて傾斜のあるルーフラインと、ヘッドライトのスリムなデザインが特徴的となっている。

現在のCLSと同等サイズとなると言われているEQSは、昨年のフランクフルト・モーターショーで、EQSビジョン・コンセプトとして紹介され、EQC中型SUVとEQAコンパクトSUVに続き、2021年に発売予定となっている。

MEAプラットフォームを採用

EQCは、既存のGLCの基盤をベースとしているが、レンジトップのEQSは、メルセデスの最新EV専用モジュール式アーキテクチャ(MEA)を採用する、最初のEQモデルとなる。

アルミニウム集約型MEAプラットフォームの、エンジニアリング・ソリューションには、フラットフロア構造が含まれている。

メルセデス・ベンツEQS プロトタイプ
メルセデス・ベンツEQS プロトタイプ

プロポーションに関しては、Sクラスよりもボンネットがはるかに短く、大きなレーキ・ウインドスクリーンを備えている。

フラットなフロア、3m近いホイールベースの組み合わせと、内燃モデルのようにギアボックスとトランスミッション・トンネルによりスペースを削られることが少ないため、現行のトップモデルよりも、広いインテリア・スペースが期待されている。

大きくカーブしたルーフラインと、比較的浅いエンジンルームはCLSに似ているが、ファストバック・スタイルのリアには、メルセデスAMG GT 4ドアクーペに似た、リフトバックスタイルのトランクが含まれている。

EQSは、フロントとリアに搭載された2基のモーターから電力が供給され、フルタイム四輪駆動で提供されることが期待されている。

EQCは、このセットアップで406psと71.3kg-mを提供する。

EQCのブレーメン、EQAのラシュタットに続き、EQモデルを生産するドイツで第3番目の工場となる、シュトゥットガルト郊外のジンデルフィンゲン工場で生産される。

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