【賛否両論】日産フェアレディZ新型 感想をアメリカのファン/メディアに聞いてみた スープラと比べる声も
公開 : 2020.09.17 05:50 更新 : 2022.03.25 18:51
新型日産フェアレディZプロトタイプが発表されて一夜明けました。日産フェアレディが愛されるもう1つの国、アメリカではどのように受け入れられているか? ファンやメディア運営者の感想を聞いてみました。
もくじ
ー日産Z、12年ぶりの刷新 米と中継
ー米のZ専門メディア運営者は大絶賛
ー熱狂的なファン、やや厳しい意見も?
ートヨタ・スープラと新型Zを比較した意見
ー米メディア/オーナーズクラブどう評価?
ーSNSに投稿した米の日本車ファンは
ー米国在住の元日産エンジニアの声
日産Z、12年ぶりの刷新 米と中継
日本時間9月16日午前9時半にスタートした新型日産フェアレディZの発表会は、今年で33回目の開催となる全米最大のユーザーイベント「ZCON2020」会場(テネシー州ナッシュビル)と中継をつないでおこなわれた。
なぜ、アメリカなのか?
それは、Zがアメリカ市場で1970年モデルの「ダットサン240Z」として販売が開始され、多数の熱狂的な「Z CAR」(ズィー・カー)ファンを生み出し、海外で最初に成功した日本製スポーツカーとしての地位を確立したからである。
そして今回の新型Zは、デザインやコンセプトなど随所に初代Zへのオマージュがあふれている。
アメリカのZCARオーナーやファンは、新型Zをどう思ったのか? 独自取材で話を聞いてみた。
まずは、Zの専門メディア「ZCarGuide.com」を運営するマーク・ライオンズ氏から。
ライオンズ氏はみずからZオーナーでありZCON 2020にも参加。会場からホットな情報を送ってきてくれた。
米のZ専門メディア運営者は大絶賛
「過去のアイコニックなZのデザインからインスピレーションを受けており、それによって作られたとても美しいデザインです」
「サイドのライン、エンブレム、ボンネットの隆起などみんな大好きな初代Zのシルエットそのままと言ってもいいですね」
「そしてリアのデザインは未来的でありながら、Z32(300ZX)のデザインがうまく融合されていいます」
「アメリカには多くの初代Zファンがいますが、多くはこの新しいデザインに気持ちが奮い立つでしょう」
「新型Zのデザインには初代Zの要素が多くみられつつも、必要不可欠であるモダンで未来的な要素も取り入れられています」
「過去のデザインを取り入れながらも古臭さを感じない。これからの日産デザインを象徴してます」
「そして何よりも魅力的なのはMT車の設定があること。事前に情報は出ていたがこれが発表された時、ZCON会場に集まったZオーナーたちは、みんな大興奮でした!」
「ヘッドライトを付けてクラクションを鳴らして祝っていたよ!」
熱狂的なファン、やや厳しい意見も?
10台以上のZを乗り継いできたクルーズ・レコマンタさんは、現在71年型の240Zを所有している。彼は、新型Zをどう見ただろうか?
「240Zはわたしの好きなJDMカーの1つです。日産がZのブランドを存続させようとしていることには非常に期待していますね」
「しかし、現行のデザインではポジティブな評価が得られるかどうかはわかりません。78年以前のZのデザインを再起させるようなことをするならば少々的外れな点があるように思うのです」
「現在日産が提供している写真を見ると、アグレッシブさとエコノミーの間で行き場を失っているようにも見え、どっちつかずな印象があります」
「わたしの個人的な感想では、もう少しロードスター的なロングノーズだったらよかったと思ういます。またテールライトやZのエンブレムが最新のマスタングに似ている……」
「昔からのZファンは、新しいZのために古いZを手放すことはないでしょう」
「新型Zの見た目は、スープラのようにロングノーズ&ショートデッキのようになるべきでした」
「いっぽうZがスープラに優っていることがあります。それはマニュアル車を用意したことだです」
スープラと比較しながら感想を寄せてくれたオーナーも多かった。彼らの意見も紹介しておこう。