【価格/サイズ/航続距離は?】アウディeトロン・スポーツバック 9/17発売のSUVクーペ 日本のEV市場に参入

公開 : 2020.09.17 16:20  更新 : 2021.02.09 23:25

アウディの100%電気自動車「eトロン・スポーツバック」が、日本発売されました。400kmを超える航続可能距離と四輪駆動システムを搭載したEVのSUVクーペ。日本価格、内装、充電などを解説します。

はじめに e-tron Sportbackとは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

9月17日。アウディ ジャパンはアウディ・ブランドとして日本初導入となる電気自動車、「アウディeトロン・スポーツバック」を発売した。

アウディは、2018年9月に電気自動車のSUVモデルである「アウディeトロン」を世界初公開して、クルマの電動化攻勢を開始した。

アウディのEV、eトロン・スポーツバック。
アウディのEV、eトロン・スポーツバック。

今から5年後の2025年までに、全世界の主要な市場において20モデル以上のBEV(バッテリー・ビークル)を発売して、プラグイン・ハイブリッド車(PHV)を含む電動化モデルの販売台数を全体の約40%にするという。

日本市場では、まず今回のeトロン・スポーツバックがBEVの第1弾で、eトロン SUVが次に控えているようだ。

日本市場でも国産、輸入車ともさまざまな電気自動車の導入が始まっているが、まずはアウディ初の電気自動車、eトロン・スポーツバックの概略を紹介していこう。

eトロン・スポーツバック 外観

eトロン・スポーツバックは、最近世界的に流行しているSUVクーペ、つまりスタイリッシュなクーペスタイルを採用したSUVにあたる。

日本仕様のボディサイズは、全長4900×全幅1935×全高1615mm。ホイールベースは2930mmと、欧米ではミドルサイズのクーペSUVとなるが、日本では少し大きく感じられるかもしれない。

クーペSUVらしいリアビュー。ホイールベースは2930mmを確保した。
クーペSUVらしいリアビュー。ホイールベースは2930mmを確保した。

車高も高いので、立体駐車場の使用は難しそうだ。車両重量は2560kgと、BEVなのでそこそこ重い。

エクステリアでは、アウディのSUVシリーズである「Qファミリー」をイメージさせる8角形のシングルフレームのフロントグリルを採用。プラチナグレーのフレームや、下部に配した「e-tron」のロゴによって、ほかのQファミリーとは差別化が図られている。

サイドビューは、低く弧を描くルーフラインによってクーペSUVらしいスタイリッシュさを表現。また、前後のブリスターフェンダーがアウディ伝統の4WDシステム、「クワトロ」の力強い走行性能を視覚的に表している。

eトロン・スポーツバック 内装

インテリアは、2930mmというホイールベースによって、乗車定員5名とその荷物を搭載するスペースを確保。室内空間は、アウディのフルサイズ・モデルに匹敵する水準だという。

プロペラシャフトが不要なため、フロアはフラットに。室内長、後席のニールームもフルサイズSUVではセグメント・トップ・クラスの数値となっている。

eトロン・スポーツバックの前席内装
eトロン・スポーツバックの前席内装

リアシートはクーペスタイルのためヘッドスペースが少々狭いが、おとな4人がくつろいで乗ることができるだろう。

車内の作りは、最新のアウディ車に共通した、デザインとテクノロジーをシームレスに融合させた上質なものでクオリティの高さを感じさせてくれる。

ラウンジのような広く開放的な空間で目を引く水平基調のダッシュボードの中央には、2つのMMIタッチレスポンスのディスプレイが上下にレイアウトされている。

メーターパネルを全面モニターとしたアウディ・バーチャルコックピットをはじめとするデジタルオペレーション機能が、アウディの先進性を象徴している。

ディスプレイをオフにすると、上部ディスプレイは周囲のブラックパネルに溶け込んでほとんど見えなくなる。また高電圧をイメージさせるオレンジカラーをインテリアにも採用することで、eトロンの個性を際立たせている。

ラゲッジスペース容量は、フル乗車時でも660Lを確保した。

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