【そろそろ登場か】日産ノート新型 元オーナー、新型に何を期待? 新世代としての利便性/eパワーの熟成

公開 : 2020.10.23 05:50  更新 : 2021.10.13 12:19

2020年末にも登場すると噂されている日産の新型ノート。現行型となる2代目モデルは2012年に登場したので、すでに8年が経過しています。元オーナーは、利便性やeパワーの熟成を新型に期待しています。

日産ノート新型、そろそろ登場の噂

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)

2020年末にも登場すると噂されている日産の新型ノート。

現行型となる2代目モデルは2012年に登場したので、すでに8年が経過したロングセラーモデルとなっている。

日産ノート・ニスモ。2014年に追加され、マーチ・ニスモと共に絶滅危惧種であるホットハッチとして一定の支持を集めた。
日産ノート・ニスモ。2014年に追加され、マーチ・ニスモと共に絶滅危惧種であるホットハッチとして一定の支持を集めた。    日産

登場した当初は、同クラスのコンパクトカーと比較すると広い室内空間と比較的安価な価格設定が魅力の実用車、というイメージが強かった。

特に後席の足元はワンランク上の車種に匹敵するほどで、その点は現在でもライバルに引けを取らない部分と言えるだろう。

2014年にはスポーツコンバージョンモデルの「ニスモ」が追加され、マーチ・ニスモと共に絶滅危惧種であるホットハッチとして一定の支持を集めているのはご存知の通りだ。

そんなノートに転換期が訪れたのが2016年11月におこなわれたビッグマイナーチェンジだ。

他の日産車と同じくVモーショングリルを備えるなど、エクステリアにも大きく手が加えられていたが、なによりも新たなパワートレインである「eパワー」の追加が最大のトピック。

このeパワーは、電気自動車のリーフで培った電動化技術を発電用のガソリンエンジンと組み合わせたもので、エンジンは発電のためだけに動作し、駆動は全て電動モーターでおこなうというものだった。

EVの走行フィールを面倒な充電なしで味わえるという点が受け、ノートは2016年11月度の販売台数ランキングトップとなるなど、一躍大人気車種となったのである。

ちなみに日産車が月間販売台数ランキングトップに輝いたのは86年9月度のサニー以来、30年2か月ぶりだった。

元オーナーが考える現行モデルの欠点

ビッグマイナーチェンジ後に快進撃を続けたノートは2017年度の販売台数ランキングトップを飾るなど、日産車としては久々の大ヒット車種となった。

実際、筆者も2017年にノートeパワーを購入しており、充電要らずでモーター駆動のレスポンシブな走りが楽しめる点や、他のハイブリッド車に負けない燃費性能などは非常に満足する部分が多かった。

現行型日産ノートのインテリア。オーディオスペースは2DINサイズで、最近流行りの大型モニターは装着できなかった。小物入れも他社の最新モデルに比べると心もとなかった。
現行型日産ノートのインテリア。オーディオスペースは2DINサイズで、最近流行りの大型モニターは装着できなかった。小物入れも他社の最新モデルに比べると心もとなかった。    日産

しかしいくら新しいパワートレインを搭載しているとはいえ、ベースとなったのは2012年に登場したものであり、細かな部分で古さを感じてしまう点も多々あったのもまた事実。

例えばオーディオスペースは2DINサイズで、最近流行りの大型モニターは装着できず(のちに社外品で対応品も登場したが)、小物入れも他社の最新モデルに比べると心もとなかった。

特に大画面となったスマートフォンなどはなかなかしっくり置ける場所がなかったのだ。

もちろん非接触充電はもちろんUSBソケットも備わらず、シガーソケットもeパワーモデルは助手席側の足元に追いやられてしまっており、スマホを充電するのも一苦労といったところ。

先進安全装備は衝突被害軽減ブレーキこそ備わっていたものの、デビュー当初はただのクルーズコントロールすら備わらず(その後の改良でインテリジェントクルーズコントロールは装着された)、せっかくの走行性能と燃費性能にもかかわらず、遠出がやや面倒という状態だった。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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